金文 -中国古代の文字ー

1-bsc.宰こ角(部分)

宰椃角(部分) 商後期(前11世紀) 泉屋博古館

金文?— 聞き慣れない言葉ですね。今から三千年前の中国では、様々な青銅器が盛んに製作されましたが、その表面に鋳込まれた古代の文字のこと、と言われれば、そういえば青銅器の表面には削ったような模様とともに象形文字のような文字があったのを思いだします。

金文と呼ばれる、現在の漢字の祖先にあたる中国古代の文字は、平面上に「書かれた」ものではなく、鋳物の技術によって立体的に「造られた」ものでした。紙の上にかかれるようになる前の古代の文字ですね。

小克鼎(しょうこくてい) 西周中期(前10~前9世紀) 黒川古文化研究所
(画像をクリックして拡大してご覧ください。以下同じ)

小克鼎(しょうこくてい) 西周中期(前10~前9世紀) 台東区立書道博物館

下の画像の「井仁ねい鐘(せいじんねいしょう)」と同じ物が台東区立書道博物館から出品されており、なんと泉屋博古館の方に名文の前半が、台東区立書道博物館の方に後半が書かれていて、二つ並べると文が完成する兄弟鐘です。この展覧会で生き別れた兄弟の3000年振りの再会!だそうです。

井仁ねい鐘(せいじんねいしょう) 西周後期(前9~前8世紀) 泉屋博古館

青銅器に感心がなくても、文字が生まれたばかりのまだ原始的な頃、そこに鋳込むことで何を伝えたかったのか、残そうとした人々の思いを想像する3000年の旅です。触れることの少ないこの機会に足を運んでみることをお勧めいたします。

また泉屋博古館分館はこの展示でしばらくお休みとなります。

仁寿狻猊鏡(じんじゅさんげいきょう) 初唐 泉屋博古館

展覧会ホームページ

開始日2019/11/09
終了日2020/12/20
エリア東京都
時間開館時間 10時~17時(入館は16時半まで)
休日休館日 月曜日
その他備考入場料 一般800円 高大生600円 中学生以下無料
開催場所泉屋博古館分館
アクセス〒106-0032
東京都港区六本木1-5-1
☎03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅下車すぐ
https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/access.html