岩合光昭写真展 ねこづくし

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網地島、宮城県石巻市 ©Mitsuaki Iwago

動物写真家・岩合光昭さん(1950年〜)の「ねこづくし」の展覧会が川崎市市民ミュージアムで開催されています。

ネコの写真と言えば岩合さんというくらいに知られていますね。特にNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」を楽しまれた方も多いと思います。

青島、愛媛県大洲市 ©Mitsuaki Iwago

ネコの表情や仕草、たたずまい。わたしたちの傍らで逞しく生きる猫たちの何気ない一瞬をとらえるのは、誰でも経験したことのあるようにかなり難しいのですが、岩合さんの作品を見ると、いとも簡単なようにみえます。この瞬間をシャッターに収めるためにどれほどの時間を費やしているのでしょう。

田代島、宮城県 ©Mitsuaki Iwago

東京生まれの岩合さんは、動物写真家の父・岩合徳光氏に同行したガラパゴス諸島で二十歳を迎え、その大自然を目の当たりにし動物写真家となります。1980年には『海からの手紙』でその年の優れた新人写真家に贈られる木村伊兵衛写真賞を受賞(第5回)、世界的グラフ雑誌『ナショナルジオグラフィック』の表紙を2度飾るなど、その作品は国内外で高い評価を得ています。

大自然に育まれる野生動物の姿を追う一方で、人々の暮らしのなかで生きる猫へも眼差しを向け、多くの人々の心を惹きつけてきました。この展覧会では、「島の猫」と「やきものの里のネコ」シリーズを中心に、日本各地で撮影したネコたちの写真作品、206点を紹介しています。

佐柳島、香川県仲多度郡 ©Mitsuaki Iwago

展示作品には岩合さんのコメントがついていて、それが一つの物語のようで楽しくなります。また仲良くなったネコに名前をつけ、両者の間にある空気も感じられるような作品もあります。愛知県常滑市の「のんちゃん」のよい顔、茨城県笠間市の猫の見事な背中の縞など、ほっこりわくわくしてください。

青島、愛媛県大洲市 ©Mitsuaki Iwago

1.「島の猫」シリーズ

竹富島、沖縄県八重山郡 ©Mitsuaki Iwago

展覧会でまとめて紹介されるのは初めてとなる「島の猫」シリーズ。40点を本展のために新たにプリントしています。中には100×150cmの大判プリント作品も含まれます。北海道天売島から沖縄県竹富島まで、日本各地の島に暮らすネコで、春から初夏の展示にふさわしい爽やかな作品が並びます。

佐柳島、香川県仲多度郡 ©Mitsuaki Iwago

祝島(山口県熊毛郡)の猫は花提灯と名付けられて、うとうとしているその鼻から可愛らしい鼻ちょうちんが。また竹富島のブルーグリーンの眼をした猫、ブーゲンビリアの盛りの花に埋もれている猫、威風堂々の猫など島々の美しい色合いと風景の中に生きるネコたちです。

2.「やきものの里のネコ」シリーズ

岡山県備前市や茨城県笠間市など、日本各地の陶磁器の産地で撮影された、穏やかで愛らしいネコの写真、約112点です。各地の展覧会で人気を博した本シリーズですが、南関東では初めての展示となります。

笠間市、茨城県 ©Mitsuaki Iwago

愛知県常滑市の明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が壁面をおおう土管板を歩く猫の写真があります。土色と赤茶けた色とのグラデーションの中に悠然と行く猫が何とも言えずよいです。

3.「日本各地のネコ」シリーズ

神奈川県横浜市や鎌倉市、藤沢市で撮影された神奈川の猫たちの写真、26点をはじめ、山梨県小淵沢町(現・北杜市)の猫など、四季折々の日本各地の猫、41点を紹介します。

小淵沢町(現・北杜市)、山梨県 ©Mitsuaki Iwago

広い会場に作品が程よい間隔で並べられているので、鑑賞していて疲れを感じません。写真の中のネコたちに癒されたせいかもしれません。ゆっくり歩きながら、あるいは立ち止まって眺めつつ、岩合ワールドを堪能できます。

岩合光昭プロフィール写真 ©Iwago Photographic Office

展覧会ホームページ

開始日2019/04/23
終了日2019/06/30
エリア神奈川県
時間開館時間 9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休日休館日 月曜日
その他備考観覧料 一般800円、65歳以上・大学生・高校生600円、中学生以下無料
開催場所川崎市市民ミュージアム
アクセス〒211-0052
神奈川県川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)
☎044-754-4500
武蔵小杉駅、または溝口駅からバス。くわしくは下記HPをご覧ください。
https://www.kawasaki-museum.jp/guide/