企画展 ほとけをめぐる花の美術

【1】s重文 愛染曼荼羅

重要文化財 愛染曼荼羅(あいぜんまんだら) 1幅 日本・鎌倉時代 13世紀
根津美術館蔵

重要文化財 愛染曼荼羅(部分) 1幅 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

企画展「ほとけをめぐる花の美術」が根津美術館で3月31日(日)まで開催されています。曼荼羅などが展示されると、つい仏や形に目が行きますが、焦点や視点を変えると別な世界が展開していくのが今回の展覧会です。美術館の説明に沿ってほとけの回りに描かれた花をじっくりみると、その鮮やかな色彩や文様に驚かされます。冒頭画像の部分に描かれた蓮や宝相華(ほうそうげ)は是非実物をご覧になって、その見事さを堪能してください。

重要美術品 聖観音像(しょうかんのんぞう) 1幅 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

菩提樹の木陰で行った瞑想により、教え(仏道)に目ざめたお釈迦様は、紗羅(しゃら・さら)の木立の中で最後の時を迎えました。その生涯はいつも生命感あふれる花樹に彩られています。

重要文化財 釈迦八相図(しゃかはっそうず)(部分) 4幅 日本・鎌倉時代
13世紀 MOA美術館蔵

展覧会は”花“に視点をおいて、平安時代から江戸時代にわたる仏教の絵画・工芸の優品を展示しています。特に、泥水の中から伸びて清らかに咲くハスの花は”蓮華“と呼ばれ、仏教のシンボルになっていますが、この蓮華をはじめ、無憂樹(むゆうじゅ)、紗羅、想像上の花である宝相華、金銀宝珠でできた宝樹(ほうじゅ)、さらにこの世の浄土とみなされる日本の聖地に咲く桜の花にまで視野を広げています。

仏教のほとけさまは、南国の国らしく、色鮮やかな花や緑に飾られていました。優美華麗なイメージは、仏教の教えが人々に鮮やかな印象を刻み広まる後押しとなったでしょう。

蓮池蒔絵(れんちまきえ)経箱(きょうばこ) 1合
日本・平安時代 12世紀
根津美術館蔵

インドの菩提樹、沙羅双樹などはインドでしか生きられず、日本では似たものをそれぞれ菩提樹や紗羅と定めたようです。

内裏雛(だいりびな) 1対 日本・明治時代 19世紀 根津美術館蔵
竹田恆正(たけだつねただ)氏寄贈

珠光青磁茶碗(しゅこうせいじちゃわん) 銘 遅桜(おそざくら) 1口
同安窯系 中国・南宋時代 13世紀 根津美術館蔵

同時開催の旧竹田宮家の雛道具は、明治天皇の皇女・常宮雅子内親王が持参されたもので、とても立派です。小さい道具ながら漆蒔絵の見事なこと、特に貝あわせやそれを入れる貝桶は素晴らしいです。いくつも種類があり、源氏物語を主題にした貝あわせは見ている私もやってみたくなるほどでした。あわせて暮春の茶の湯と題した展示室6の珠光の銘「遅桜」(銘は旧蔵者の出雲松江藩藩主・松平不昧公によるもの)」の安定感のある茶碗、茶道具もご覧下さい。

根津美術館ホームページ

開始日2019/02/28
終了日2019/03/31
エリア東京都
時間開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休日休館日 毎週月曜日
その他備考入館料 一般1100円 学生800円、中学生以下無料
開催場所根津美術館
アクセス〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線
〈表参道〉駅下車
A5出口(階段)より徒歩8分、
B4出口(階段とエレベータ)より徒歩10分、
B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/access/index.html