生誕60周年記念 くまのパディントン™展 

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Illustrated by Peggy Fortnum © Paddington and Company Ltd 2018

生誕60周年記念 くまのパディントン™展が渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで始まりました。懐かしく、年月がたっても可愛いキャラクターです。

イギリスを代表する児童文学「パディントン」シリーズは、1958年、作者マイケル・ボンド氏(1926-2017)によって誕生しました。その後、40以上の言語に翻訳・出版されるとともに、絵本・アニメ・映画やぬいぐるみなどで広く展開され、世界中で愛され続けています。物語の主人公は南米ペルーからひとりでイギリスにやってきた子グマ。ロンドンのパディントン駅でブラウン夫妻に出会い、パディントンと名付けられたこの子グマがさまざまな騒動を巻き起こしながら街の人気者になっていく物語には、原作者ボンド氏の優しいまなざしが溢れ、また平和への願いも込められています。

ペギー・フォートナム画 「パディントン」シリーズの挿絵(複製)
Illustrated by Peggy Fortnum © Paddington and Company Ltd 2018

ペギー・フォートナム画 『くまのパディントン』の挿絵原画、1958 年
Illustrated by Peggy Fortnum © Paddington and Company Ltd 2018

さてパディントンはどうやって生まれたのでしょう。パディントンを創作するきっかけとなるマイケル・ボンド氏の話とパディントンの最初の物語で展示が始まります。

マイケル・ボンド氏 © P&Co. Ltd. 2018

1956年のクリスマス・イヴ、マイケル・ボンド氏は妻のブレンダへのクリスマス・プレゼントとして小さなクマのぬいぐるみを買いました。ロンドンのお店の棚に残された姿を見て可哀想に思ったのです。当時パディントン駅の近くに住んでいたことからそのぬいぐるみを“パディントン”と名づけました。そして、このぬいぐるみのお話をいくつか書きました。出版を考えていたのではなく、ちょっとした楽しみとして書き始めたのが、10日間であっという間に1冊の本が出来上がってしまったのです。

パディントンはイギリスのロンドンに住んでいますが、もとは“暗黒の地”ペルー出身です。 生後数週間後に起きた地震で孤児となってから、ルーシーおばさんと一緒に暮らしていました。ペルーのリマにある老グマホームに入居することになったルーシーおばさんは、パディントンをイギリスに移住させることに決めました。彼女はパディントンが不自由なく過ごせるように英語を教え、その後イギリス行きの船の救命ボートに忍び込ませました。長旅を終え、パディントンはついにロンドンのパディントン駅にたどり着きました。ここからすべての物語が始まります。

ペギー・フォートナム画 「パディントン」シリーズの挿絵
Illustrated by Peggy Fortnum © Paddington and Company Ltd 2018

ブラウン夫妻との最初の出会いは、パディントン駅のプラットホームでした。娘のジュディを迎えにパディントン駅へ来ていたブラウン夫妻は遺失物取扱所の郵便袋の陰で、スーツケースにポツンと座っているクマに気づきました。そのクマは帽子だけかぶり、「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします。」と書かれた札を首から下げていました。この簡単なお願いを断る理由もないブラウン夫妻は、ジョナサンとジュディの二人の子供と家政婦のバードさんと一緒に住むウインザー・ガーデン32番地にある自宅へそのクマを連れて帰りました。ブラウン夫妻は、出会った場所にちなんで新しい家族の一員を“パディントン” と名づけました。

デイビッド・マッキー画 絵本『パディントンとゆうえんち』の原画、1980 年代
Illustrated by David Mckee © David Mckee/HarperCollins 2018

児童文学「パディントン」シリーズは1958年の出版以後、瞬く間に人気小説となり、1972年からは子ども向けの絵本も出版されました。最初の絵本を担当したのはフレッド・バンベリー(1913-1999)で、その後時代と共にいろいろなアーティストによって新たなパディントンが生み出されました。フレッド・バンベリーをはじめ、デイビッド・マッキー(1935-)、R.W.アリー(1955-)、ジョン・ロバンによる原画と、世界中で出版された書籍の数々、そして日本で長年親しまれてきた児童書シリーズを翻訳した松岡享子先生(本展監修者) と共訳者の田中琢治さんとの交流のエピソードが紹介されています。

フレッド・バンベリー画 絵本『パディントンのかいもの』の原画、1973 年
Illustrated by Fred Banbery © Estate of Fred Banbery/HarperCollins 2018

R.W.アリー画 絵本『クマのパディントン』の原画、2007 年
Illustrated by R.W. Alley Illustrations copyright © R.W. Alley 2018

アイバー・ウッド(1932-2004)は絵本や商品デザインだけでなく、4コマ漫画も手掛けています。
展示ではイギリスの新聞「ロンド ン・イブニング・ニュース」に掲載されたチャーミングな漫画の原画と、アニメーション映像やパペットアニメの小道具、各国で製作されたぬいぐるみや雑貨を展示し、さまざまなパディントンの世界が紹介されています。

アイバー・ウッド画 4コマ漫画「パディントンのスチームバス」の原画、1978 年
Illustrated by Ivor Wood © Paddington and Company Ltd 2018

音声ガイドは俳優の瀬戸康史さん、なんとなくパディントンの可愛いイメージとかぶります。またパディントン展オリジナルグッズがこれまた可愛い物が多く、つい手に取ってしまいます。

© P&Co. Ltd. 2018

展覧会ホームページ

Bunkamura HP

開始日2018/04/28
終了日2018/06/25
エリア東京都
時間開館時間 10時~18時 毎週金・土曜日は21時まで(入館は各閉館の30分前まで)
休日休館日 5月8日(火)・6月5日(火)
その他備考入館料 一般1400円、大学・高校生900円中学・小学生600円 親子券1500円(親子券は≪一般1名+中学・小学生1名≫のセット券です。開催期間中、1枚につき1回限り有効)
開催場所Bunkamura ザ・ミュージアム
アクセス〒150‐8507
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
・JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分
・東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
・東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分
http://www.bunkamura.co.jp/access/