特別展「名作誕生ーつながる日本美術」Echoes of a Masterpiece: The Lineage of Beauty in Japanese Art

1sc紺紙金字法華経(開結共)のうち観普賢経(部分)

紺紙金字法華経(開結共)のうち観普賢経(部分) 平安時代・12 世紀
滋賀・百済寺蔵 (展示期間:4月13 日~ 5月6 日)

現在も発行を続けている美術雑誌としては世界最古の『國華』の創刊130周年と、朝日新聞の創刊140周年を記念して催されている展覧会です。誰でも教科書などで一度は目にした美術史上「名作」といわれる作品約130件を紹介しています。展覧会のテーマは“つながり”です。巨匠たちがいかに他の作品から影響を受け、新たな表現を見出してきたのかを紹介しています。展覧会は①祈りをつなぐ、②巨匠のつながり、③古典文学につながる、④つながるモチーフ/イメージの4章に分かれ、それぞれで興味深い“つながり”を展示しています。

国宝 普賢菩薩騎象像 平安時代・12 世紀 東京・大倉集古館蔵

第1章 祈りをつなぐ
仏像や仏画は経典などに基づいて作られます。日本の木の特徴を生かして作られた一木造の仏像や、聖徳太子の絵伝が継承されてきた流れなどが展示されています。中でも平安時代に造られた「普賢菩薩騎象像」(東京・大倉集古館蔵)は現在でもかすかに彩色が残り、その均整のとれた素晴らしい美しさに圧倒されてしまいました。像の周囲には国宝、重要文化財の「普賢菩薩像」が数件取り囲み、この部屋だけでも見応え十分な迫力です。

重要文化財 四季花鳥図屛風(左隻)

重要文化財 四季花鳥図屛風(右隻)
ともに、雪舟等楊筆 室町時代・15世紀 京都国立博物館蔵(展示期間:4月13 日~5月6日)

雪梅雄鶏図 伊藤若冲筆  江戸時代・18 世紀 京都・両足院蔵

第2章 巨匠のつながり
雪舟等楊、俵屋宗達、伊藤若冲に焦点をあわせ、それぞれの巨匠の代表作が生まれるまでの“つながり”を考察しています。彼等が海外や先人の作品から学び、その上で独自の創意工夫を積み上げて、現在残されている名品が生まれてきたことが、展示された作品から理解できる展示になっています。また、2017年に84年ぶりに発見された雪舟の「倣夏珪山水図」(山口県立美術館寄託)[展示期間:5月8日〜5月27日]が東京で初めて展示されるのでお見逃しなく。

国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作 江戸時代・18 世紀
東京国立博物館蔵 (展示期間:4月13 日~5月6日)


重要文化財 初音蒔絵火取母 室町時代・15世紀 神奈川・東慶寺蔵

第3章 古典文学につながる
「伊勢物語」「源氏物語」から想起された絵画、工芸品などが展示されています。人々に愛された物語の一場面が、形を変え、大切にされてきたことがわかります。

国宝 松林図屛風(左隻)

国宝 松林図屛風(右隻)
ともに、長谷川等伯筆 安土桃山時代・16 世紀 東京国立博物館蔵
(展示期間:4月13 日~5月6日)

重要文化財 湯女図 江戸時代・17世紀
静岡・MOA美術館蔵  (展示期間:4月13 日~5月13日)

見返り美人図 菱川師宣筆 江戸時代・17世紀
東京国立博物館蔵

第4章 つながるモチーフ/イメージ
絵師たちは先人たちの優れた技法を継承しつつ、新たな試みや挑戦により名作を生み出してきたことが考察できる展示です。終わりのコーナーには北斎の「くだんうしがふち」(東京国立博物館蔵)と岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」(東京国立近代美術館蔵)が並び、脈々とつながってきた美の世界を、改めて考えさせられました。

くだんうしがふち 葛飾北斎筆 江戸時代・19 世紀 東京国立博物館蔵
(展示期間:4月13 日~5月13日)

重要文化財 道路と土手と塀(切通之写生) 岸田劉生筆 大正4年(1915)
東京国立近代美術館蔵

展示されている作品は名品ぞろいです。日本美術をもっと知りたいなーという方にも、しばらく遠ざかっているかな?という方にも、もちろん日本美術大好き!な方にも、おすすめの展覧会です。

公式サイト

東京国立博物館展覧会ホームページ

Exhibition Homepage (en)

開始日2018/04/13
終了日2018/05/27
エリア東京都
時間9:30〜17:00  金曜・土曜は21:00、 日曜・祝日は18:00まで
*入館は閉館の30分前まで
休日月曜日ただし4月30日(月・休)は開館
その他備考一般¥1,600、大学生¥1,200、高校生¥900、中学生以下無料
会期中、展示替えあり
開催場所東京国立博物館 平成館
アクセス〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
03-5777-8600(ハローダイヤル)
・JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
・東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
・京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
http://meisaku2018.jp/overview/index.html
Access (en):
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=113