Re 又造 MATAZO KAYAMA

1s.おぼろ

加山又造 おぼろ 1986年 個人蔵

加山又造というとたくさんの作品がありますが、私はまっさきに、成川美術館や個人でも所蔵されている、シャム猫の白い毛と青い眼が描かれている「猫」のシリーズを思い浮かべます。

日本画家として活躍し、東アジア人の芸術家として国際的な評価を得た加山又造は、日本の様式美に現代の革新的な手法を取り入れながら独自の表現で作品を生み出しました。その加山又造の世界観を現在の技で表現する「Re 又造 MATAZO KAYAMA」展が「又造が未来に夢見たアート展」というテーマのもと、4月11日から5月5日までEBiS 303 イベントホールで開催されます。

加山又造 おぼろ(美術陶板+デジタル・映像作品) 1986年 個人蔵

加山又造は、色調が経年劣化することなく作品を未来に遺したいという思いから、大塚オーミ陶業が造り上げた大型陶板に注目し、自ら監修を行って、多くの作品を陶板の形で残しました。2016年のG7 伊勢志摩サミットの会場で展示された「おぼろ」もその一つで、この展覧会では華やかな映像演出とともに楽しむようになっています。大塚オーミ陶業では本展のために「華扇屏風」を制作し展示します。巾7メートルにも及ぶ大作で、近くで見て触って鑑賞できるようです。

加山又造 春秋波濤 1966年 東京国立近代美術館蔵

加山又造 春秋波濤(デジタル・映像作品) 1966年 東京国立近代美術館蔵

加山又造はデジタルアーカイブにも興味を持ち、デジタルでも自作を遺したいという意志のもと、1999年から凸版印刷が始めた「トッパン日本画家アートアーカイブ」と連携して作品を作っています。凸版印刷では経年劣化が少ない専用紙(永年保存紙)を開発していて、高精細画像データと色調見本をセットで保存・管理することで、作家本人が承認した色調を将来にわたって再現できるようです。このように未来をみすえた加山が試みた作品と共に、現代の琳派と言われる大作も一緒に展示されます。

加山又造 火の島 1961年 今治市⼤三島美術館蔵

本展では、加山家秘蔵の「黒い鳥」が公開されます。盲目の一羽の烏で、とても印象的な絵です。また身延山久遠寺の天井画「墨龍」、臨済宗大本山・天龍寺の天井画「雲龍図」を原寸サイズで会場天井に再現するそうです。期待が増しますね。

加山又造 月光波濤(デジタル・映像作品) 1979 年 イセ文化基金蔵

加山又造 黒い鳥 19959年 個人蔵

加山又造 久遠寺 墨龍 1984年 久遠寺蔵

会場のビルの1階には加山又造作品をあしらったラッピングカーも登場します。多彩な演出による加山作品を体感できるアート展は、加山又造の人生観や創作活動で伝えたかった想いを共有し、さらに観る人それぞれの人生に重ねられるかもしれません。

加山又造 1998年(71 歳) 撮影:執行季信

展覧会ホームページ

開始日2018/04/11
終了日2018/05/05
エリア東京都
時間開館時間 11:00~20:00(入館は閉館30分前まで)
4月11日(水)は13:00開館、4月16日(月)は16:00閉館、4月17日(火)は17:00閉館
休日会期中無休
その他備考観覧料 一般2,000円 学生1,300円
開催場所EBiS303 イベントホール
アクセス〒150‐0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-8
エビススバルビル 3F
お問い合わせ(ハローダイヤル)03‐5777‐8600(8:00~22:00)
・JR恵比寿駅 東口から約250m 徒歩約3分
・日比谷線恵比寿駅 1番出口から徒歩約4分
https://rematazo.tokyo/#location