未来を担う美術家たち 20thDOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果 THE ART OF TOMORROW

「DOMANI・明日展」とは、文化庁の在外研修(新進芸術家海外研修制度)を終了した若手芸術家が成果発表をする機会で、今年で20回目となります。将来の日本の芸術界を支える人材として選ばれた作家たちが、国立新美術館の豊かな空間で、それぞれの世界を示すものです。
今年の特徴は、研修を終えて時間の浅い人材が集まっていること。今回の展示作家の11名は2011年から2017年に在外研修に出ています。さらにそのうち4名は海外での制作活動を続けています。また、作品について言えば、パフォーマンス要素のあるもの、例えば作家が作品の一部となっていたり、プロジェクトベースのもの等、ライブ因子のある作品が比較的多くなっています。
これらは例年と比べると、大きな変化と見えます。特に作品のタイプが絵画や彫刻にとどまらず、美術品というモノを越え、インスタレーションからパフォーマンス要素を含むものが増えていることは、世界のアートシーンの反映であり、彼らが在外研修でまさにその潮流を吸い取っていることに他ならないでしょう。
日本が国として全面的にサポートした在外研修です。もうすぐ韓国の平昌で冬季オリンピックが始まりますが、在外研修生は強化選手のようなもの。ぜひ新美術館へ応援しにいらしてください。
■出品作家 50音順、( )内は生年・表現領域・派遣年度・派遣都市・国
・雨宮 庸介 (1975年・現代美術・H26年度・アムステルダム)
・猪瀬 直哉 (1988年・現代美術・H27年度・ロンドン)
・田中 麻記子 (1975年・現代美術・H25年度・パリ)
・中谷ミチコ(1981年・彫刻・H24年度二年・ドレスデン)
・中村 裕太 (1983年・現代美術・H27年度短期・シドニー)
・西尾 美也 (1982年・アートプロジェクト、アートマネジメント・H23年度2年ナイロビ/ケニア)
・増田 佳江 (1978年・絵画・H25年度・アナーバー/アメリカ)
・mamoru (1977年・現代美術・H27年度・ハーグ)
・三宅 砂織 (1975年・現代美術・H27年度・パリ)
・盛 圭太 (1981年・ドローイング・H18年度・パリ・H27年度短期ベルギー)
・やんツー (1984年・メディアアート・H25年度・バルセロナ・ベルリン、H26年度短期・バルセロナ)
イベント情報はこちら。
また、今回は千代田区立日比谷図書文化館で「Artists meet Books 本という樹、図書館という森」をサブタイトルに、DOMANI・明日展 PLUSが2018年2月18日(日)まで開催されています。70年代に「在外研修」で海外に滞在した若林奮(1936-2003、彫刻:1973年度、パリ滞在)と、その後に続く5名の作家による「本・読書・図書館」へのアプローチを紹介する現代美術展です。ゲスト作家に藤本由紀夫を迎え、読書を楽しむように美術作品の楽しさと出会う、または、美術作品を通して新たな本と出会う―場となっています。
・ 若林奮(彫刻、ドローイング 1973年・パリ派遣)
・ 小林孝亘(絵画 1996年・バンコク派遣)
・ 寺崎百合子(ドローイング 1998年・オックスフォード派遣)
・ 宮永愛子(現代美術 2007年・エディンバラ派遣)
・ 折笠良(アニメーション 2015年・モントリオール派遣)
・ 蓮沼昌宏(現代美術 2016年・フランクフルト派遣)
・ 藤本由起夫(招待作家、現代美術)※図書フロアでの展示
展覧会ホームページ http://domani-ten.com/
Twitter # @DOMANI_ten
開始日 | 2018/01/13 |
終了日 | 2018/03/04 |
エリア | 東京都 |
時間 | 国立新美術館: 10:00~18:00(金曜日・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで) 千代田区立日比谷図書文化館: 2018年2月18日(日)まで 10:00~ 20:00(土曜19:00、日曜・祝日17:00まで。入室は閉室30分前まで) |
休日 | 国立新美術館は毎週火曜日休館 千代田区立日比谷図書文化館は会期中無休 |
その他備考 | DOMANI・明日展: 1,000円(一般)、500円(大学生) 高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳をお持ちの方(付添の方1名含む)は入場無料。 DOMANI・明日展PLUS: 一般300円、大学・高校生200円 千代田区民・中学生以下、障害者手帳をお持ちの方、 および付き添いの方1名は無料 ※住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳をお持ちください。 |
開催場所 | DOMANI・明日展は、国立新美術館 企画展示室2E DOMANI・明日展 PLUS は、千代田区立日比谷図書文化館1F |
アクセス | 国立新美術館 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 ・東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口(美術館直結) ・都営大江戸線「六本木駅」7出口から徒歩約4分 ・東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口から 徒歩約5分 http://www.nact.jp/information/access/ 千代田区立日比谷図書文化館 〒100-0012 千代田区日比谷公園1番4号 ・東京メトロ 丸の内線・日比谷線「霞ヶ関駅」B2出口より徒歩約3分 ・都営地下鉄 三田線「内幸町駅」A7出口より徒歩約3分 ・東京メトロ 千代田線「霞ヶ関駅」C4出口より徒歩約3分 ・JR 新橋駅 日比谷口より 徒歩約10分 http://hibiyal.jp/hibiya/access.html |