杉戸洋 とんぼ と のりしろ

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杉戸洋《module (for room A) 》2017年 タイル、ミクストメディア

名古屋を拠点に国内外で活躍しているアーティスト、杉戸洋の東京の美術館での初めてとなる個展が、東京都美術館で開催中です。

身近な形と色のハーモニーが画面に浮かび上がる彼独特の絵は、私たちを豊かなイメージの世界へと誘う魅力があります。

杉戸洋《Troedsson Villa》2016年 油彩、カンヴァス

会場は大きく広がる吹き抜けの空間で、地下3F(のギャラリーA)をぐるりと囲む壁にかけられた油彩の絵が、まるで窓のように並んでいます。

会場風景 B2F 2017年 アクリル板、セメント板

また、下から見上げると、大きなタイルの作品が、アーチと柱の並ぶ窓から見る風景のようにも見え、この会場いっぱいが大きな客船のようにも感じました。

会場内には庇のついた椅子やそっと置かれたタイルがあり、また、まるで制作途中のような感じも受けるキャンバスの切れ端、木材や建築資材のボード、発泡スチロールなどが置いてあったりして、日常のどこかに自分が居る感覚がありました。こちらの想像力が大いに刺激され、楽しんで観ることができます。

会場風景 B3F 2017年 油彩、カンヴァス、ミクストメディア

東京都美術館は建築家前川國男の設計で、本展の会場もタイルの床や削られたコンクリートの壁など独特のたたずまいを持ちます。この空間から着想を得て、今回初の試みとなる常滑にある「水野製陶園」のタイルを用いた作品が展示されています。

吹き抜けのギャラリーを巡った最後にたどり着く、幅約15メートル・高さ約4メートルのスケールの大きなタイルの作品(冒頭の写真)は圧巻です!

高く何段も渡された横板の上に貼り付けられた色とりどりのタイルは、虹のような、或いは海のような雰囲気を醸し出しています。窯で焼くという工程を重ねて出てきた存在感は、硬質な印象がありますが、決してそんなことはなく、むしろ柔らかくやさしい色となって輝いています。

タイルの作品は、ぜひ、裏ものぞいて見ることをお薦めします。

(城永いく)


開始日2017/07/25
終了日2017/10/09
エリア東京都
時間9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
※ただし、7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)は9:30~21:00
※いずれも入室は閉室の30分前まで
休日月曜日、9月19日(火)
※ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
その他備考一般 800円/65歳以上 500円/大学生・専門学校生 400円/団体(20名以上)600円/高校生以下無料 
※10月1日(日)は「都民の日」により、どなたでも無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(証明できるものをご持参ください)
※同時開催の「ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション」のチケット(半券可)提示にて一般当日料金から300円引(1枚につき1人)
※7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)の17:30以降は、「サマーナイトミュージアム割引」により、一般 600円、大学生・専門学校生 無料(要証明)
開催場所東京都美術館 ギャラリーA・B・C
アクセス東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-3823-6921
JR上野駅「公園口」より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
京成線京成上野駅より徒歩10分
http://www.tobikan.jp/guide/index.html