日本の家 1945年以降の建築と暮らし

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藤本壮介 House NA(2011)Ⓒ Iwan Baan

日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像などを通して紹介する展覧会です。時系列ではなく13のテーマに分類して展示することで、家を時代性や社会性、立地環境、暮らし方など、様々な視点から検証します。

「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展は、東京で企画が生まれた後、2016年の11月から日本イタリア外交関係樹立150周年の記念事業としてローマのMAXXI(マキシ)国立21世紀美術館で、また2017年の3月からロンドンのバービカン・センターで、国際交流基金と各館との共催により開催され、2ヶ国で約15万人の来場者を記録しました。日本では建築家が個人住宅を手がけることは多々あるが、欧米の多くの国では見られないことも、多くの観客を引き寄せた要因かもしれません。

丹下健三 住居(1953) 写真提供:内田道子

「日本的なるもの」「プロトタイプと大量生産」「土のようなコンクリート」「住宅は芸術である」「閉鎖から開放へ」「遊戯性」「感覚的な空間」「町屋:まちをつくる家」「すきまの再構築」「さまざまな軽さ」「脱市場経済」「新しい土着:暮らしのエコロジー」「家族を批評する」の13のテーマごとに、それぞれが豊富な図面、模型、写真、映像などで紹介されています。

藤森照信 ニラハウス(1997) Ⓒ 増田彰久

今回、注目されている展示のひとつに、《斎藤助教授の家》(清家清、1952)の実物大模型(部分)があります。柱の位置、内部空間の流動性など、実際に中に入り体感できます。日本の建築史に残るこの住宅は数年前に取り壊されたそうなので、貴重な体験になるでしょう。

石山修武 開拓者の家 (1986) Ⓒ 石山修武

映像による展示も多く、住む人と建築家、周囲の環境などが紹介されています。実際にその家で暮らしている方の話は興味をそそられました。また、住宅模型も沢山展示されていますが、建築家自らの手によって作られたもの、建築家の事務所スタッフなどによるもの、外部のアーティストによったものなどさまざまです。生活感の溢れたものや、すっきりと間取りをだけを見せるものなど、それぞれが個性的で楽しめます。夏休みの子どもたちにも楽しめる展覧会です。

会期中関連イベントも多数あります。美術館HPの「イベントページ」をご覧ください。

出品建築家:
相田武文、青木淳、東孝光、アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)、阿部勤、安藤忠雄、五十嵐淳、生物建築舎(藤野高志)、生田勉、池辺陽、石山修武、伊東豊雄、乾久美子、o+h(大西麻貴+百田有希)、大野勝彦+積水化学工業、岡啓輔、柄沢祐輔、菊竹清訓、岸和郎、隈研吾+篠原聡子、黒川紀章、黒沢隆、金野千恵、坂倉準三、坂本一成、篠原一男、島田陽、白井晟一、清家清、妹島和世、丹下健三、手塚建築研究所(手塚貴晴+手塚由比)、ドットアーキテクツ(家成俊勝+赤代武志)、中山英之、難波和彦、西沢大良、西沢立衛、西田司+中川エリカ、長谷川逸子、長谷川豪、広瀬鎌二、藤井博巳、藤本壮介、藤森照信、前川國男、増沢洵、宮本佳明、毛綱毅曠、山下和正、山本理顕、吉阪隆正、吉村順三、アントニン・レーモンド

展覧会ホームページ

2016 年11月に開催されたローマのMAXXI 国立21世紀美術館での展示風景
Ⓒ シモーナ・フェラーリ 写真提供:アトリエ・ワン

開始日2017/07/19
終了日2017/10/29
エリア東京都
時間午前10時~午後5時(金曜日・土曜日は午後9時まで)入館は閉館30分前まで
休日月曜日(9月18日、10月9日は開館) 9月19日(火)、10月10日(火)
その他備考一般1,200円、大学生800円、 高校生以下および18歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
*本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4-2F)、「彫刻を作る/語る/見る/聞く―コレクションを中心とした小企画」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。
*使用済み入場券で、入館当日に限り再入場が可能です。
*金・土曜の17 時以降は、割引料金(一般 1,000 円、大学生 700 円)。
*本展使用済み入場券をお持ちいただくと、2 回目以降は特別料金 (一般 500 円、大学生 250 円)。
開催場所東京国立近代美術館
アクセス〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分 http://www.momat.go.jp/am/visit/