没後150年 坂本龍馬 150th Year Commemorative Special Exhibition Sakamoto Ryoma : Japan’s Favorite Hero

01-4《坂本龍馬湿板写真》

《坂本龍馬湿板写真》 慶応2年または3年頃 高知県立歴史民俗資料館蔵
〔展示期間〕4/29~5/1 ※3日間の限定公開です。左記期間以外は複製を展示します。

坂本龍馬は天保6年(1835)に土佐で生まれ、慶応3年(1867)に京都で亡くなりました。彼の死後からおよそ150年の機会に龍馬の人間的な魅力を伝える展覧会が東京都江戸東京博物館で開催されています。

見どころが3点ほどあり、その1つが龍馬の手紙。ユーモアあふれる手紙は龍馬の思考の柔軟さや家族への愛を感じることができます。

重要文化財 《龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛》(部分) 慶応2年(1866)
京都国立博物館蔵 〔展示期間〕5/23~6/4

2つ目は実際に龍馬が愛用した刀、「銘吉行 坂本龍馬佩用」が展示されていて、これは実際に龍馬が使用した刀です。また北辰一刀流の目録(千葉道場、千葉周作の名で)があり、龍馬が腕の立つ剣術家であったことがわかります。江戸時代も末期になると侍は剣を使うことがほぼ無かったこともあり、腕の立つ者が少なかったようですが、龍馬は本物の侍です。

《北辰一刀流長刀兵法目録 龍馬宛 千葉定吉筆》(部分) 安政5年(1858)
高知・創造広場「アクトランド」龍馬歴史館蔵

3つ目は幕末史がビジュアルな面からわかりやすく展示されているところです。瓦版、錦絵、絵巻物、美術工芸品などが豊富で、とても興味をそそられます。

《海上安全万代寿》 河鍋暁斎画 文久3年(1863) 香川・琴平海洋博物館蔵

展示構成は以下7つのジャンルに分かれています。

一章            龍馬が生まれ育った時代

伊能忠敬が日本全国を測量して作成した地図や異国船図、ペリー来航図巻を見ると日本が変動期に入った実感が湧いてくることでしょう。その中で龍馬がどういう家に生まれ育ち、どう活躍していくかを、うかがい知ることができます。武市半平太、久坂玄瑞書簡や、北辰一刀流長刀兵法目録など面白い物ばかり。

《大日本沿海輿地全図(伊能中図)のうち関東》江戸時代(19世紀) 日本写真印刷蔵

二章            土佐脱藩と海軍修行

脱藩した龍馬が勝海舟に弟子入りし神戸海軍操練所の創設に力を注ぐ時期、尊王運動があがり、様々な書簡が世の動きを表しているのが良くわかります。書簡には釈文が添えられているのでそれを読むとなお理解が深まることと思います。

《梨堂公絵巻》 田中光美筆 5巻のうち第3巻(部分) 昭和8年(1933) 京都・梨木神社蔵

三章            龍馬の手紙を読む

龍馬の手紙は現存するもので約140通あり、そのうちの約60通が展示されています。特に姉乙女にあてた手紙は人間性に富みユーモアがあります。中には5mにも及ぶ長い手紙もあり、見ていて楽しくなるものが多いです。

重要文化財 《龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛》 文久3年(1863)
京都国立博物館蔵〔展示期間〕5/23~6/4

四章            龍馬の遺品

遺品には所用しているが実際に使っていないものと、所用しかつ実際に使用していたものとがありますが、今回の展示の多くは使用していたもので、飯椀・湯呑などは身近に生きていた人という感覚を呼び起こします。また愛用の刀「銘吉行 坂本龍馬佩用」は刀好き、龍馬好きの人にはたまらない品でしょう。

刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用》 江戸時代(17世紀) 京都国立博物館蔵

五章            薩長同盟から大政奉還―そして龍馬の死後―

寺田屋襲撃から逃げのびた龍馬は、おりょうと鹿児島で療養したのち海援隊を組織しますが、その後の活躍が解る書簡、大政奉還建白書写、新政府綱領八策なども興味深いものです。新政府を夢見る途中の殺害は、本人はさぞかし無念であったろうと思われます。

《肥前長崎丸山廓中之風景》 歌川貞秀画 文久2年(1862) 長崎歴史文化博物館蔵
〔展示期間〕4/29~5/21

六章            瓦版・錦絵からみた幕末維新

この章ではよりビジュアルで解り易い瓦版や色鮮やかな錦絵が展示されています。

《教導立志基 徳川慶喜》 小林清親画 明治19年(1886) 個人蔵 〔展示期間〕5/30~6/18

七章            美術工芸からみた幕末維新―近世絵画・刀・甲冑―

島津斉彬所用の「紫糸威鎧」、徳川慶喜所用の「白羅紗葵紋付陣羽織」は立派で手が込んでいて見事です。出色は「銘兼元 林田貞堅佩用」、「無銘 中井弘佩用」の刀で刃こぼれがみてとれます。これは慶応4年(1868年)に京都祇園縄手通で起きた英国公使パークス襲撃事件で、攘夷派の林田貞堅らがパークスを襲った際に、林田と外国事務応接掛の中井弘が対戦したときに出来た刃こぼれです。火花を散らして対戦したことが想像されます。

《白羅紗葵紋付陣羽織》 徳川慶喜所用 江戸時代末期~明治初期 東京都江戸東京博物館蔵
〔展示期間〕4/29~5/28

夥しい数の書簡ですが、それぞれに釈文を添えられとてもわかりやすい展示です。なかには血痕が点々とある「血染掛軸」など多少衝撃的ではありますが、近代日本の幕開けに力を注ぎ飛び回った龍馬の魅力がよくわかるので、是非とも見ておきたい展覧会です。歴女、刀剣女子にはイチオシ、必見!

重要文化財 《梅椿図(血染掛軸)》 板倉槐堂筆 慶応3年(1867)
京都国立博物館蔵 〔展示期間〕5/23~6/4 左記以外は複製展示

慶応3年(1867)11月15日、龍馬は京都の醤油商・近江屋2階で中岡慎太郎と談論中に乱入してきた数名の刺客によって斬殺されました。この掛軸はその部屋の床の間に掛けられていたもので、軸の下部に数滴の血痕が付着しています。

追記:
暗殺5日前の新出書簡の出品が決定!

2017年1月に高知県が発表した新発見の手紙が、期間限定で高知県以外で初めて公開されます。
展示期間 2017年6月6日(火)〜6月18日(日)

龍馬は慶応3年10月末に越前福井を訪ね、旧知の三岡八郎(由利公正)に面会し新政府の財政問題を聞きます。新出の手紙は、龍馬の帰京後、上京してきた越前藩重役の中根雪江(ゆきえ、せっこうとも)に出したもので、三岡の新政府への出仕を重ねて要請しています。「三岡兄の上京が一日遅れれば、新国家の家計(財政)の成立が一日遅れるのです」と書いています。中根は松平春嶽の側近であり龍馬との関わりも深く、新たな国づくりへの情熱が伝わる内容です。この手紙の5日後に龍馬は京都近江屋で暗殺されます。

《龍馬書簡 慶応三年十一月十日 中根雪江宛》 慶応3年(1867) 個人蔵
〔展示期間〕6/6~6/18

《龍馬書簡 慶応三年十一月十日 中根雪江宛》(部分)慶応3年(1867) 個人蔵
〔展示期間〕6/6~6/18

展覧会ホームページ

150th Year Commemorative Special Exhibition  Sakamoto Ryoma (English)

 

開始日2017/04/29
終了日2017/06/18
エリア東京都
時間開館時間 9:30~17:30 (土曜日は19:30まで)入館は閉館の30分前まで
休日休館日 毎週月曜日(ただし、5月1日、5月15日は開館)
その他備考<特別展専用券>
一般 1,350円/大学、専門学校生 1,080円/小学生、中学生、高校生、65歳以上 680円
<特別展・常設展共通券>
一般 1,560円/大学、専門学校生 1,240円/中学生(都外)、高校生、65歳以上 780円/小学生、中学生(都内) なし 
※ 未就学児童および身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は観覧料が無料です。
※ 高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証、運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※ 毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。
開催場所江戸東京博物館 1F特別展示室
アクセス〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
☎03-3626-9974(代表)
・JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線「両国(江戸東京博物館前)」駅A3・A4出口、徒歩1分
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/information/access/