未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展  文化庁新進芸術家海外研修制度の成果 “19th DOMANI: The Art of Tomorrow” Exhibition The Achievements of the Japanese Government Agency for Cultural Affairs Program of Overseas Study for Upcoming Artists

㈰池内 晶子《Knotted Thread-Red-h120cm》

池内 晶子《Knotted Thread-Red-h120cm》2009年 gallery21yo-jでの展示

<展覧会概要>

文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家等が海外の大学や芸術関係機関等で行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」を 1967 年度から実施しており、まもなく半世紀を迎えようとしています。また、そうした研修の成果発表の機会として 1998 年から「ドマーニ・明日展」を開始し、今年度で第 19 回目を迎えます。

国立新美術館を会場に、天井高に恵まれた空間での大規模なグループ展に加えて、より小さな規模でキュレイションの度合いを高めた企画「ドマーニ・プラス展」を 2015 年より別途立ち上げました。ふたつの企画は、文化庁の新進作家の育成プログラムの第二段階――第一段階として海外研修制度で送り出した人材を、日本のアートシーンにプレゼンする機会になることを目指しています。

第 19 回のドマーニ展は、国立新美術館の豊かな空間を生かし、研修を終えて比較的時間の浅いフレッシュな作家たちのショウケースとなるよう、作家のラインナップを組んでいます。絵画、写真、映像、アニメーション、インスタレーション、陶芸、メディア・アートなど多様な素材と表現、そして滞在先もヨーロッパや北米に限らず、アジアや南半球へと広がっています。「re_consider Japan」をゆるやかなテーマに、「2020」を目前にあらためて日本を考える機会とします。

2020 年代の日本のアートシーンを支える人材との出会いの場になることを願っております。

※新進芸術家海外研修制度
文化庁が若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野の研修を支援する制度。1967年度以来、約3,330名を派遣してきました (うち美術部門は約1,230名)。美術、音楽、舞踊、演劇、映画、舞台美術等、メディア芸術の各分野を対象に1年、2年、3年、特別 (80日間)、短期(20日~40日)及び高校生(350日)の6種類があり、研修員は海外の大学や芸術団体で実践的な研修を行っています。この制度の詳しい内容は以下をご覧ください。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shinshin/

<出品作家>

① 池内 晶子(1998年・アメリカ) 1967年生/現代美術
東京藝術大学大学院修了、現在、東京を拠点に活動

岡田 葉《顔の庭》2006年

② 岡田 葉(2002年・イギリス) 1974年生/絵画
武蔵野美術大学大学院及びロンドン大学ゴールドスミス校大学院修了、2008年 リバプールビエンナーレ「ブルームバーグ・ニューコンテンポラリーズ」入賞、現在、ロンドン(イギリス)を拠点に活動

南 隆雄《Medi》2016年 ⒸTakao Minami, courtesy of the artist and Ota Fine Arts

③ 南 隆雄(2010年・フランス) 1976年生/メディアアート
国際情報科学芸術アカデミー修了 現在、パリ(フランス)を拠点に活動

秋吉 風人《naked relations》2013年 個人蔵 ⒸFuto Akiyoshi
Courtesy of TARO NASU, photo by Keizo Kioku

④ 秋吉 風人(2011年・ドイツ) 1977年生/現代美術
名古屋芸術大学大学院修了、現在、ベルリン(ドイツ)を拠点に活動

保科 晶子《モノリス》2013年 撮影:Naoe BABA

⑤ 保科 晶子(2011年・フランス) 1971年生/現代陶芸
女子美術大学大学院修了、2007年 女子美術大学大村文子基金 第9回女子美パリ賞、現在、モントルイユ(フランス)を拠点に活動

松井 えり菜《顔の惑星~リンカネーション!!!~》2016年

⑥ 松井 えり菜(2012年・ドイツ) 1984年生/現代美術
東京藝術大学大学院修了、2010年 岡山県新進美術育成「I 氏」大賞受賞、現在、東京を拠点に活動

曽谷 朝絵《Circles》2008年 株式会社富士通エフサス蔵

⑦ 曽谷 朝絵(2013年・アメリカ) 絵画、インスタレーション
東京藝術大学大学院にて博士(美術)取得、2002年 VOCA展VOCA賞(グランプリ)、2013年 水戸芸術館にて個展開催、現在、横浜(神奈川)を拠点に活動

三原 聡一総《空白のプロジェクト #3 コスモス》2016年
ⒸTokyo Wonder Site Photo:ただ(ゆかい)※参考画像

⑧ 三原 聡一郎(2013年・オーストラリア)、1980年生/メディアアート
情報科学芸術大学院大学卒業、2015年 プリアルスエレクトロニカ入選、現在、京都を拠点に活動

山内 光枝《カブグァス》2016年 Courtesy of the artist ⒸTerue Yamauchi

⑨ 山内 光枝(2014年・フィリピン) 1982年生/インスタレーション
済州ハンスプル海女学校(済州島・韓国)卒業、2013年 ALLOTMENTトラベルアワード受賞、現在、福岡を拠点に活動

今井 智己《In Their Eyes》2016年 ⒸNIOD

⑩ 今井 智己(2015年・オランダ)、1974年生/写真
東京藝術大学卒業、2003年 さがみはら写真賞 新人賞、現在、ロッテルダム(オランダ)を拠点に活動、9月に帰国

折笠 良《水準原点》2015年

⑪ 折笠 良(2015年・カナダ) 1986年生/アニメーション
東京藝術大学大学院修了、2015年 毎日映画コンクールアニメーション部門 大藤信郎賞、現在、モントリオール(カナダ)で活動 9月に帰国

金子 富之《レッドバナスパティラージャ》2012年 常陸国出雲大社蔵
撮影:宮島径 ⒸKANEKO Tomiyuki Courtesy Mizuma Art Gallery

⑫ 金子 富之(2015年・カンボジア)、1978年生/日本画
東北芸術工科大学大学院修了、現在、山形を拠点に活動

平川 祐樹《A candle》2012年 ※参考画像

⑬ 平川 祐樹(2015年・ドイツ) 1983年生/現代美術
名古屋学芸大学大学院修了、現在、ベルリン(ドイツ)を拠点に活動、9月に帰国予定

<イベントプログラム>

詳細、最新情報につきましては展覧会ホームページをご覧ください。

■座談会
オープニング記念トーク 「欧州展示事情」
本展の展示のためにヨーロッパから一時帰国する二作家と、ドイツで研修後、「ディスプレイ・コーディネーター」としてのキャリアをスタートした澤田諒をゲストに迎え、制作と展示の関わりの最前線を話します。
場  所:国立新美術館3階研修室A,B
日  時:2016.12.10(土)  14:00–15:30
定  員: 50名
参加無料・事前申込要
秋吉風人、南隆雄  ゲスト|澤田諒 (ディスプレイ・コーディネイター/本研修制度〈ドイツ〉)

スペシャルトーク 「MEET THE ASIA‒PACIFIC AREA」
近年、アジアや南半球を研修先に選ぶ作家が増えています。出品作家からカンボジア、フィリピンで研修した二作家と、ゲストに研修先をオーストラリアに選んだ作家を加えて、アジア・パシフィック圏の魅力、可能性を語り合います。
場  所:国立新美術館3階研修室A,B
日  時:2017.01.28(土)  14:00–15:30
定  員: 50名
参加無料・事前申込要
金子富之、山内光枝  ゲスト|中村裕太 (美術家/本研修制度 [短期]〈オーストラリア〉)

〈申込方法〉
展覧会事務局宛にFAX(03‒3485‒7851)かメール( avo‒shou.pr@ktd.biglobe.ne.jp)で 「郵便番号・住所・氏名・電話番号・メールアドレス・人数」をご記入の上、 各イベントの1週間前までにお申込みください。 応募多数の場合は抽選とさせていただきます。 後日、当選者の方にのみご連絡いたします。
※ 内容や日時は変更となる場合がございます。  最新情報は展覧会ホームページ、 ハローダイヤルでご確認ください。

■ギャラリートーク
出品作家が派遣先の出来事や作品の制作内容について語ります。
場  所:国立新美術館2階 企画展示室2E内
時  間:14:00–15:30
参加無料・事前申込不要 ※ 参加無料ですが、 展示室に入る際に本展の観覧券が必要です
2016.12.11(日) 岡田葉、保科晶子、曽谷朝絵
2016.12.18(日) 今井智己、折笠良、平川祐樹
2017.01.22(日) 池内晶子、松井えり菜、三原聡一郎

<連携事業>

文化庁  新進芸術家海外研修制度発足50周年記念  国際シンポジウム
「日本の現代美術を支える ――― 未来へ、そしてレガシーへ」

「文化庁新進作家海外研修制度(略称:在研)」は2017年で創設から50周年を迎えます。その節目の年に、この制度の成果発表の機会である19th DOMANI・明日展の会期中に、今後の我が国の現代美術における政策研究につながる2日間の国際シンポジウムを開催いたします。若手芸術家支援やアート・アーカイヴ形成の現状に知見を持つ国内外のアーティストやキュレーター、研究者に集まっていただき、作家の育成と評価の形成という、本庁が展開する作家支援のあり方の検証と今後の展開を議論する機会とします。
日時:2017年1月13日(金)13:00‒18:00、14日(土)13:00‒18:00
会場:国立新美術館3階講堂(1/13)、慶應義塾大学・三田キャンパス(1/14)
主催:文化庁
協力:国立新美術館、慶應義塾大学アート・センター、ゲーテ・インスティトゥート/東京ドイツ文化センター、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
言語:日本語・英語(同時通訳あり)
定員:200名(両日とも)
一般公開・入場無料(事前参加申込制) *申込みサイトを11月30日、公開予定

プログラム(予定)
1月13日(金)@国立新美術館3階講堂
ヨーロッパの若手美術家支援の現状
コーディネーター:太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、芸術・文化政策センター長)
スピーカー:宮永愛子(アーティスト)、平川祐樹(アーティスト、19th DOMANI・明日展参加)、関口涼子 (作家・翻訳家)
ジョナサン・ワトキンス(アイコン・ギャラリー[バーミンガム]、ディレクター)
マルクス・ヴェルンハルト(ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川[京都]、ディレクター)
パスカル・ボース(フランス国立造形芸術センター[パリ]、写真部門責任者)

1月14日(土)@慶應義塾大学・三田キャンパス
現代芸術アーカイヴの構築に向けて――保存・発信・活性化
コーディネーター:渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授/キュレーター)
基調講演:ファラ・ワルダニ(シンガポール・ナショナル・ギャラリー、リソース・センター副所長)、ジョー・メルヴィン(バリー・フラナガン・エステート、ディレクター、チェルシー・カレッジ・アーカイヴ特別文庫担当講師[ロンドン])
ケーススタディ:多摩美術大学/埼玉県立近代美術館(「もの派」)、大阪市/大阪新美術館建設準備室(「具体美術協会関係資料」)、慶應義塾大学アート・センター(「1970年代アートの記録」)ほか

* 本件についての問い合わせは:fri‒zaiken50@cs.jp.fujitsu.com

(展覧会ホームページより)

開始日2016/12/10
終了日2017/02/05
エリア東京都
時間午前10時~午後6時、毎週金曜日・土曜日は午後8時まで (入場は閉館の30分前まで)
休日毎週火曜日 2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)は年末年始休館
その他備考観覧料(税込): 一般 1,000円(800円)、 大学生 500円(300円)
1月21日(土)は、開館10周年を記念して、入場無料。
※( )内は20名以上の団体料金。
※高校生、18 歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)および障害者手帳をお持ちの方(付添の方1名含む)は無料。
※団体券は国立新美術館でのみ販売。
※ 国立新美術館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館、森美術館(あとろ割対象)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は団体料金でご覧いただけます。
開催場所国立新美術館 企画展示室2E
アクセス〒106‒8558 東京都港区六本木7‒22‒2
お問い合わせ: 03‒5777‒8600(ハローダイヤル)
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札 6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7出口から徒歩約4分
http://www.nact.jp/information/access/