ルミネ有楽町開業5周年記念 Wear the Art !

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東京のJR有楽町駅から銀座に向かう時に通ることの多い有楽町マリオン。そこにあるルミネ有楽町がアートを通じて開業5周年の記念イベントを開催中です。

館内各所に様々な作品が配置されています。

(クリックすると拡大します)

<エントランス> (上記マップの赤い番号)

①ルミネ有楽町正面入り口前の吹き抜け空間にある柱
名和晃平さんディレクションのグラフィックを、内照式ポスターと柱巻として展開しています。名和さんは今年7月、京都にあるホテルアンテルームの増床リニューアルをアートディレクションされたばかり。70組、200点以上の作品がホテルの客室やパブリックスペースに展示され、都市とアートの新しい関係を拓きました。そのなかから選ばれた10作品がグラフィック化され、ここルミネ有楽町に登場しています。

遠くから見てまず認識できる上部の柱巻がスーパーマクロヴィジュアル、近づいて見えて来るポスターの背景が作品ディテール、そしてポスターの前に来ると見えるポスターの中央画像がホテルアンテルームで展示されている画像、と3段階での作品鑑賞を仕掛けています。

ほら、ポスターに近づいてみてください。中心部にホテルの客室にある作品が見えますね。3段階の仕掛けもさることながら、近づくと自分が作品のイメージのフレームから、その作品が置かれている客室の一部をのぞきこんでいるように感じます。作品の置かれている部屋がリアルで、そうするとイメージのフレームよりこちら側にいて覗いている自分は何なのか、そばには雑踏があり現実ではあるのは疑いもないのだけれど、どちらが現実なのか謎の時間にいるような気がします。平面グラフィックでありながら、空間を、それも架空の空間を体験出来る素晴らしい作品だと思います。

作品は下記上段左から、宇加治志帆「Untitled 1」2016/畑山太志「山は巡る<布団カバー>」2016/木村舜「flowing」2016/森彩華「monad #7」2016/表良樹「Tectonics」シリーズ2016/
下段左から、今西真也「structure object 4」2016(ポスターはなく柱巻のみ)/鮫島ゆい「ボンザイ」2016/井上裕葵「a piece of scenery」2016 /木地彩「inside」2015/東條由佳「PORTRAIT 01<Kyoto City>」2015(ポスターはなく柱巻のみ)

②③正面エントランスドア
ホテルのアートディレクションの他、舞台美術やパブリックアートなど、活躍の幅を広げる名和晃平さんの《Direction》が高天井から足下までのガラス面をキャンバスに見立てシルバーのラインが豪快に走ります。

名和晃平「Direction #163」2016

④⑤ルミネパサージュLUMINE1/2エントランスドア
①の柱上部にある作品のうち、東條由佳「PORTRAIT 01<Kyoto City>」2015と今西真也「structure object 4」2016 はLUMINE1とLUMINE2間のエントランスドアにグラフィック展開しています。

<各ショップのショッピングバッグで創った作品>
上記マップの青い番号)

ルミネ有楽町といえばやはり人気のお店が集まっていること。そんなお店のおなじみのショッピングバッグがアーティストの手で作品となって店内をにぎわしています。

【松澤有子さん】「咲くソラココロ」
①インフォメーション前ショウウィンドウ、③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランスショウウィンドウ

ショッピングは冒険に似ている。いつも着ない色や形、意外な自分の発見、その中での新しい心地よさを期待し、宝探しの旅にでる。真新しい香りの残るショッピングバッグは、その冒険と暮らしをつなぎ、 帰り道の気分は青空に浮かぶ風船のように軽やかだ。明日からの自分に、大切な人に、どんな花を咲かせてくれるのだろう。

プロフィール:神奈川県在住。シドニー大学大学院芸術学部修士課程修了。国内外の様々な展覧会で作品を発表。その土地・空間のもつ時間や記憶を大切にしたインスタレーション作品を展開している。

松澤さんは「帰り道の気分は風船のように軽やか」と言いますが、たしかにおサイフも軽やかになります(笑)。でも、お買い物ってそれが加わっただけ、自分の生活が変化するってことですよね。それをお買い物が咲かせる花としているわけですね。よく見ると風船はひとつひとつデザインが異なり、お花もショップごとに違います。風船もお花もショッピングバッグの表と裏を巧みに組み合わせています。風船の紐以外、混じりけなしのショッピングバッグです。ぜひ近くからもみてくださいね。

【小林雅子さん】「それが必要な方の人生を選択する」
①インフォメーション前ショウウィンドウ、③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランスショウウィンドウ、各ショップ店頭

ショッピングバッグ。それは、買物をした品物のための容れ物。そこには、ブランドと商品への愛が詰まっている。お気に入りの商品を買った帰り道は、「私もお店の宣伝係を担っている」と勝手に自負してみたりする。バッグを切り取ってミニチュアの洋服を作る。いつもはバッグの中にいる服や靴に、外に出てきてもらおう!作品から、買物をした時の幸福感を感じてほしい。

プロフィール:多摩美術大学彫刻科卒業、沖縄県立芸術大学大学院修了。衣服やぬいぐるみなど、幼少期の記憶を油紙で表現した立体や、愛読書をもとにしたブックアート作品を国内外で発表。小林さんのページ

今お買い物をしてきたばかり、と見える人に出会うと、その人よりそのショッピングバッグに「中にいるのはなあに?」と問いかけたくなることがあります。でも新しいショッピングバッグは、もらわれて行く緊張からか、ハリのある肩をいからせて、いつもより堅く口を閉ざしているように見えます。もしショッピングバッグが透明で、中身が自由に口をきけたら、商品同士が「ねえ、あなたどこへもらわれて行くの?」とか「いやだわ、このご主人、扱いが荒くて」とかなんとかおしゃべりをしているように思えてならないのは、おとぎ話すぎるでしょうか。こちらも100%ショッピングバッグメイドで、ひとつのバッグだけで出来ています。

【武藤亜希子さん】「s+h+o+p+p+i+n+g plants」
①インフォメーション前ショウウィンドウ、③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランスショウウィンドウ、LUMINE 1の5F、6F、7Fの通路上(11/9まで)

お買い物に来る人達の、楽しい気持ちや、その時の思い出も入っていくショッピングバック。そんな気持ちを、さまざまな植物のかたちのパーツに封じ込め、糸で縫製していきます。それぞれのパーツはスナップボタンでつながり、たくさんの楽しい気持ちや、思い出が植物のように育ち、新たなかたちになっていく作品です。

プロフィール:千葉県生まれ。’06年 東京芸術大学大学院博士課程修了。’09,12,15年「越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟)、’14年「ワンダフル ワールド展」(東京都現代美術館)。武藤さんのページFacebook

生地に綿をつめて、ふくふくとしたソフトスカラプチャーを、来場者が次々につなぎ合わせ、増殖し、形をかえ、作品にする武藤さんですが、今回は片面にショッピングバッグを用いたs+h+o+p+p+i+n+g plantsができました。植物のようにショウウインドウの背面を這い、通路の頭上に生えています。お買い物は止まることがないですね。たぶん一生です。いいお買い物も、楽しいお買い物もそうでないものも、また仕方ないものも、考えればあります。これまであった、またこれからもあるいろいろなお買い物を表しているように思えます。

詳しくは、こちら

【丸山花店さん】「祝い花」
①インフォメーション前ショウウィンドウ、③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランスショウウィンドウ、ルミネパサージュ LUMINE1側エントランス(移動することがあります)

普段見過ごされそうなもの、取るに足らないとされているものに手を加え意味を変容させる。はかない運命である使い捨てのビニールバッグを花にしてお祝い事を演出する試み。

プロフィール:2007年、丸山純子のインスタレーション作品を展開した形として、丸山純子と仲間達によりはじまる。それ以降、主に日常の中でのお祝い事で、花束等を活用してもらう活動を淡々と継続。2007年「食と現代美術3」、「旧中アート工場」等の展覧会に参加。その他お祝い事多数に参加。

丸山花店さんの素材は使い捨てのビニールバッグ。多いのは、毎日大量に使われるコンビニやスーパー、食品店のレジ袋です。今回は5周年をお祝いして、ルミネ有楽町にあるショップさんからビニールのショッピングバッグを提供いただきました。そのせいですね、同じ祝い花が今までになくシックに仕上がっています。ゴージャズな祝い花です。

<その他のアーティスト>

【塩見真由さん】
作品:「Jazzmaster」「The boy plays a flute (behind the flag)」「My party boots (LIFE SIZE /BLUE・BLACK・RED)」「Changes」全てOil painting on aluminum foil、「BOOTS & SOUP (MINESTRONE)」Ink on aluminum foil, box、「My party boots (DOLL SIZE /BLUE MOON)」Oil painting on aluminum foil, box、「Doll Sculptures (Bear, Drum set, Leather jacket, Roll-up jeans, Hat)」Aluminum foil、「Ice cream Santa Claus」「F in wonderland」「Who drank juice?」 「My party boots (LIFE SIZE /YELLOW)」Oil painting on aluminum foil、「Snare drum (RED)」Ink on aluminum foil、「My party boots (GIANT SIZE /Hopper)」Oil painting on aluminum foil
②インフォメーション横ショウウィンドウ(10/28まで)、③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランス周辺ディスプレイボックス(10/28まで)、LUMINE1/3Fエスカレータを上った右手、4Fへのエスカレータ上り口左手

塩見さんのアルミホイルの彫刻作品は、アルミホイルという身近かにある材料で作品をつくるという親しみの他にも、すかっとした潔さがあります。それは作家自身の持つ明るさだったり強さなのかな、と思いますが、作品は、「まあ、グチグチしていないでやって行こうよ」と言っているように勝手に思っています。

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【山本優美さん】
作品:「識閾の水 -セーター-」「存在の感触 -ベルト-」「美しい時間の肖像 -サンダル-」「糸の夢」すべて、陶土・手彫り
インフォメーションそばのディスプレイボックス(10/28まで)

美しい時間の肖像-サンダルー

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【力石咲さん】
館内の各所を編み物でにぎやかに包みます。いろいろなところにありますので見つけてください。朝夕が冷えるようになってきました。ニットの明るい色であったかい気持ちになってもらえるとうれしいです。

29日からは一部展示替えがあります。

【小林雅子さん】
作品: 「憶えていることも、そうでないことも」
②インフォメーション横ショウウィンドウ(10/29から)

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【藤井志帆さん】
作品:「Part of life – ありふれた景色のなかで – 化粧ポーチ」Ceramics,「Part of life – ありふれた景色のなかで – 手袋」Ceramics, 「Part of life – ありふれた景色のなかで – ニット帽」Ceramics
インフォメーションそばのディスプレイボックス(10/29から)

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【大西伸明さん】
作品:「panpusu」paint on resin、「denkyu(銀口金)」acrylic resin, mixed media、「tebukuro」シルクスクリーン、チュール
③ルミネパサージュLUMINE 1/2エントランス周辺ディスプレイボックス(10/29から)、インフォメーションそばのディスプレイボックス(10/29から) 

銀座、有楽町へお越しの際はぜひお立寄ください。

(いなむらはつこ)

開始日2016/10/11
終了日2016/11/14
エリア東京都
時間平日11:00-21:30、土日祝11:00-21:00
休日会期中無休
その他備考無料
開催場所ルミネ有楽町
アクセス〒100-0006 千代田区有楽町2-5-1
TEL: 03-6268-0730 (代)
http://www.lumine.ne.jp/yurakucho/