トーマス・ルフ展 Thomas Ruff

1 Stadtbaumer

トーマス・ルフ 《Porträt (P. Stadtbäumer)》 1988年 C-print 210×165cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

トーマス・ルフ(1958年ドイツ,ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ)は,アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として,1990年代以降,現代の写真表現をリードしてきた存在です。

本展はその世界が注目する写真家の,初期から初公開の最新作までを紹介する展覧会です。ルフは初期に発表した高さ約2メートルにもなる巨大なポートレート作品で注目されました。それ以降,建築,都市風景,ヌード,天体などさまざまなテーマの作品を展開,それらを通じ,現代人をとりまく世界のあり方についてのユニークなヴィジョンを提示してきました。

私たちの視覚や認識に深く組みこまれた写真というメディアそれ自体も,ルフ作品の重要なテーマのひとつです。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく,インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで,あらゆる写真イメージを素材に用い,新たな写真表現の可能性を探究しています。

作品選択や展示構成にルフ自身が参加するなど,作家の全面的な協力を得て実現する今回の展覧会では,未発表の新作を含む作品世界の全貌を紹介します。

: : 特設サイト : :

トーマス・ルフ 《jpeg ny01》 2004年 C-print 256×188cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

<トーマス・ルフ 略歴>
1958年,ドイツ,ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ。1977年から85年までデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻のもとで写真を学び,ドイツ人家庭の典型的な室内風景を撮り続けた「Interieurs(室内)」シリーズを皮切りに,友人たちの肖像を巨大なサイズに引き伸ばした「Porträts(ポートレート)」で大きな注目を集めました。以来,建築,都市風景,ヌード,天体などさまざまなテーマで作品を制作し,明確なコンセプトに基づいたシリーズとして展開しています。

1990年代以降は写真作品にデジタル処理を導入するとともに,インターネット上に氾濫する画像にマニピュレーションを加えた「nudes」「jpeg」といったシリーズ,あるいは探査機がとらえた火星などの天文写真に加工を施す「cassini」「ma.r.s.」など,他者が撮影した写真を素材としてイメージそのものの再構築を試みます。このようにルフは一貫して写真というメディアの特性である情報性と表現性への検証を通じて,私たちが抱いている写真に対する既成概念に揺さぶりをかけ続けてきました。また,教育者としても2000年にデュッセルドルフ芸術アカデミーの教授に就任し,2006年まで教鞭をとりました。

展覧会ではドクメンタ9(1992年),ヴェネツィア・ビエンナーレ(1995年)など国際展への参加をはじめ,2001年から04年にかけてヨーロッパを巡回した回顧展や2012年のハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)での大規模な個展を開催するなど,今日に至るまで世界各国での展覧会が開催され,現代ドイツ を代表する写真家として活躍しています。

トーマス・ルフ 《w.h.s.01》 2000年 C-print 185×245cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

<イベント>
*詳細と最新情報につきましては、美術館ホームページをご覧ください。

講演会
■塚本由晴(建築家、アトリエ・ワン代表)
2016年10月2日(日)14:00-15:30

■ホンマタカシ(写真家)
2016年10月8日(土)14:00-15:30

場所:講堂(地下1階)
*開場は開演30分前、聴講無料(先着140名)、申込不要

トーマス・ルフ 《ma.r.s. 19》 2011年 C-print 255×185cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

ギャラリートーク
■増田玲(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者)
2016年9月9日(金)18:00-19:00 ―終了しました
2016年10月22日(土)14:00-15:00
場所:1階企画展ギャラリー
*参加無料(要観覧券)、申込不要

トーマス・ルフ 《phg.12》 2015年 C-print 185×310cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

Music Dialogue
■Music Dialogue「主題と変奏─トーマス・ルフ展によせて」- 終了しました
2016年9月11日(日)13:00-15:15
世界的ヴィオラ奏者で指揮者の大山平一郎さんらによる室内楽の演奏と解説、客席との「対話」で構成する音楽&トークイベントです。
場所:講堂(地下1階)
*開場は開演30分前、有料(一般4,000円、学生2,000円)、要事前申込(webのみ)
*主催:一般社団法人Music Dialogue *外部ページ
*お申込み、お問い合わせはMusic Dialogueまでお願いします。

トーマス・ルフ 《zycles 3075》 2009年 Inkjet print 256×206cm
©Thomas Ruff / VG Bild-Kunst, Bonn 2016

美術館ホームページより)

開始日2016/08/30
終了日2016/11/13
エリア東京都
時間10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00) 入館は閉館30分前まで
休日月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
その他備考観覧料:一般 1,600(1,300)円/大学生 1,200(900)円/高校生  800(500)円
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の「MOMATコレクション」(4F-2F)、「奈良美智がえらぶ MOMAT コレクション:近代風景 ~人と景色、そのまにまに~」(2Fギャラリー4)もご覧いただけます。
開催場所東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
アクセス〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
http://www.momat.go.jp/am/visit/