聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画 Sacred and Secular: Israhel van Meckenem & Early German Engraving

モリスカダンス

イスラエル・ファン・メッケネム《モリスカダンス》エングレーヴィング
ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München

イスラエル・ファン・メッケネム (c.1445-1503) は、15世紀後半から16世紀初頭にライン川下流域の町で活動したドイツの銅版画家です。当時人気のショーンガウアーやデューラーら他の作家の作品を大量にコピーする一方、新しい試みもいち早く取り入れました。また、作品の売り出しにも戦略を駆使するなど、その旺盛な活動から生まれた作品は今日知られるだけでも500-600点あまりにのぼります。

メッケネム作品の多くはキリスト教主題をもち、人々の生活における信仰の重要性をしのばせます。もっとも、像の前で祈る者に煉獄での罪の償いを2万年分免除する《聖グレゴリウスのミサ》など、なかには当時の信仰生活の「俗」な側面が透けて見えるものも含まれます。また、当時ドイツの版画家たちは、まだ絵画では珍しかった非キリスト教的な主題にも取り組むようになっていましたが、メッケネムも、男女の駆け引きや人間と動物の逆転した力関係などをユーモアと風刺を込めて描いています。

イスラエル・ファン・メッケネム《聖グレゴリウスのミサ》エングレーヴィング
ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München

イスラエル・ファン・メッケネム ≪ズボンをめぐる闘い≫ 連作<日常生活の諸場面>より
エングレーヴィング ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München

本展は、ミュンヘン州立版画素描館や大英博物館などからも協力を得て、版画、絵画、工芸品など100点あまりで構成されます。聖俗がまじりあう中世からルネサンスへの移行期にドイツで活動したメッケネムの版画制作をたどるとともに、初期銅版画の発展と受容や工芸との関わり、コピーとオリジナルの問題、作品に映された当時の社会の様相などにも目を向けます。

作者不詳 ≪神羊メダル容器≫  銀、彫金(裏面)
バイエルン国立博物館 Bayerisches Nationalmuseum, München

<講演会>

日時:2016年7月9日(土)14:00~15:30 ※同時通訳付き —終了しました
アヒム・リーター(ミュンヘン州立版画素描館15~18世紀ドイツ部門主任学芸員)
「イスラエル・ファン・メッケネムのコピー制作について」

イスラエル・ファン・メッケネム アルブレヒト・デューラーに基づく≪恋人たちと死(散歩)≫
エングレーヴィング ミュンヘン州立版画素描館  Staatliche Graphische Sammlung München

日時:2016年 8月6日(土)14:00~15:30 —終了しました
平川 佳世(京都大学大学院准教授)
「ドイツ初期版画の魅力」

イスラエル・ファン・メッケネム、ドメニクス・ロッテンハマー ≪磔刑≫ エングレーヴィング、
水彩、不透明水彩、金と銀のハイライト コーブルク城美術館
Kunstsammlungen der Veste Coburg/Germany, www.kunstsammlungen-coburg.de

日時:2016年8月27日(土)14:00~15:30
中田 明日佳(国立西洋美術館研究員)
「俗なるもの-メッケネムと世俗主題版画」

イスラエル・ファン・メッケネム ≪狩人をあぶる野うさぎたちのオーナメント≫
エングレーヴィング 大英博物館 ©The Trustees of the British Museum

参加方法
会場:国立西洋美術館講堂(地下2階)
定員:各回先着140名(聴講無料。ただし聴講券と本展の観覧券が必要です。)
当日12:00より、館内インフォメーションにて、本展の観覧券をお持ちの方お一人につき一枚聴講券を配付します。
会場へは開演の30分前からご入場いただけます(自由席)。
※講演会のタイトル、内容等は変更となる場合があります。

イスラエル・ファン・メッケネム ≪エッケ・ホモ≫ 連作 <受難伝> より
エングレーヴィング  ミュンヘン州立版画素描館(外部寄託)Aschaffenburg, Schloss,
Aschaffenburger Bestand der Staatlichen Graphischen Sammlung München

<スライドトーク>
展覧会のみどころや主な作品について、スライドを使って説明します。

日時:2016年 7月15日(金)、8月12日(金)、9月9日(金)
各回18:00 ~(約30 分)
会場:国立西洋美術館講堂(地下2階)
解説者:中田 明日佳(国立西洋美術館研究員)
定員:各回先着140名(聴講無料。ただし、本展の観覧券が必要です。)
※直接講堂にお越しください(開場時間は各日とも開演の30分前)。

イスラエル・ファン・メッケネム ≪メッケネムと妻イダの肖像≫ エングレーヴィング
大英博物館 ©The Trustees of the British Museum

美術館ホームページより)

開始日2016/07/09
終了日2016/09/19
エリア東京都
時間午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
8月の金曜日:午前9時30分~午後8時30分
7月16日(土)~7月18日(月・祝) 午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
休日月曜日(ただし、7月18日、8月15日、9月19日は開館)、7月19日(火)
その他備考当日:一般1,000円、大学生750円、高校生500円
団体:一般800円、大学生600円、高校生300円
※団体料金は20名以上。
※中学生以下は無料。
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
開催場所国立西洋美術館
アクセスJR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分
http://www.nmwa.go.jp/jp/visit/map.html