原安三郎コレクション 広重ビビッド The Hara Yasusaburo Collection HIROSHIGE VIVID 

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六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波 歌川広重 大判錦絵 安政2年(1855)
原安三郎コレクション
Naruto Whirlpool, Awa Province, from the series Collection of Famous Views of
the Sixty-odd Provinces by Utagawa Hiroshige the Hara Yasusaburo collection

日本財界の重鎮として活躍した日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏(はらやすさぶろう・1884~1982)の蒐集した浮世絵コレクションのうち、歌川広重(うたがわひろしげ・1797~1858)最晩年の代表作である〈名所江戸百景(めいしょえどひゃっけい)〉、および〈六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)〉を中心にご紹介いたします。前者は江戸名所、後者は五畿七道(ごきしちどう)の68ヶ国の名所を題材としており、とくに前者は当時からたいへんな人気を博していました。需要の増加とともに、摺りの手数を簡略化した「後摺(あとずり)」が複数制作されるようになりますが、本コレクションのものは、貴重な「初摺(しょずり)」のなかでもとくに早い時期のもので、国内にも数セットしか存在しません。初摺の行程では、広重と摺師が一体となって色彩や摺りを検討しながら進めており、広重の意思が隅々まで込められています。また、版木の線が摩滅せずシャープなため、美しい彫りの線が確認できます。つまり本展では、広重が表現しようとした形や、生涯を通じて追い求めた色彩および彫摺技法の粋を見ることができます。さらに、保存状態が極めて優れているため、退色のない摺りたての姿が鑑賞できる、またとないチャンスです。このふたつの揃物(そろいもの)を全点公開するのは、本展が初めてのこととなります。開催に際し、〈名所江戸百景〉ならびに〈六十余州名所図会〉について、描かれた場所の現地取材を行ないました。広重の作品と現在の写真を、展示および図録で比較していただくことができるのも本展ならではです。〈名所江戸百景〉に関しては、江戸在住の広重が実際に足を運び、写生したものが基になっていると考えられています。一方、〈六十余州名所図会〉については、その大半が典拠資料を参考にしていますが、画面構成に広重の心象風景による表現を加え、オリジナリティーを出しています。また江戸や旅先で実景を目にした体験が反映されていると思われる描写もあり、シリーズのなかでも一際優れた作品となっています。あわせて、本展では葛飾北斎(かつしかほくさい・1760~1849)や歌川国芳(うたがわくによし・1797~1861)の名所絵なども展示いたします。とくに、現存数の少ない北斎の〈千絵の海(ちえのうみ)〉が10図すべて揃うのも見どころのひとつです。国内外でも稀に見る名品の数々をぜひお楽しみください。

A leader in the Japanese business world, Hara Yasusaburo (1884-1982), chairman of Nippon Kayaku Co., Ltd., was also a devoted collector of ukiyo-e. This exhibition will focus on two masterpieces from his collection, Hiroshige’s One Hundred Famous Views of Edo and Famous Views of the Sixty-odd Provinces. These two series, being exhibited in their entirety for the first time, are both from the rare first state and are in a superb state of preservation. In addition to those works, rarely to be seen in Japan or overseas, the exhibition also includes ukiyo-e of famous places and other works by Katsushika Hokusai and Utagawa Kuniyoshi.

名所江戸百景  亀戸梅屋舗 歌川広重 大判錦絵 安政4年(1857)
原安三郎コレクション
The Plum Garden at Kameido, from the series One Hundred Famous Views of Edo
by Utagawa Hiroshige the Hara Yasusaburo collection

<イベント>
詳細および最新情報につきましては美術館ホームページをご覧ください。

■「広重ビビッド」展 記念講演会「広重と旅」(事前申込制)終了しました
講師:市川 信也氏(那珂川町馬頭広重美術館館長)
5月15日(日) 14:00~15:30  
会場  サントリー美術館 6階ホール
定員   100名
参加費 700円
※別途入館料が必要です(一般 1,300円 大学・高校生 1,000円)

名所江戸百景 大はしあたけの夕立 歌川広重 大判錦絵 安政4年(1857)
原安三郎コレクション
Sudden Shower over Ōhashi Bridge and Atake, from the series One Hundred Famous Views of Edo by Utagawa Hiroshige the Hara Yasusaburo collection

■「広重ビビッド」展 記念落語会「いくじなし広重」(事前申込制) 終了しました
「広重ビビッド」展では、落語家の柳家さん生師匠をお招きして、記念落語会を開催いたします。はじめに当館学芸員とのお話(約30分)の後、今回の展覧会にちなんだ新作落語「いくじなし広重」(約60分)をお楽しみいただきます。
出演  柳家 さん生氏(落語家)
5月8日(日) 14:00~15:30   
会場  サントリー美術館 6階ホール
定員  80名
参加費 2,000円
※別途入館料が必要です(一般 1,300円 大学・高校生 1,000円)

名所江戸百景 深川萬年橋 歌川広重 大判錦絵 安政4年(1857)原安三郎コレクション
Mannenbashi Bridge at Fukagawa, from the series One Hundred Famous Views of Edo by Utagawa Hiroshige the Hara Yasusaburo collection

■「広重ビビッド」展 見どころトーク(申し込み不要)
学芸員が展覧会の見どころを紹介するスライドレクチャー。
5月29日(日) 11:00~11:30、14:00~14:30
会場  サントリー美術館 6階ホール
定員  各回 80名
参加費 無料
※開場は30分前。お席に限りがありますのでお早めにご来場ください。混雑時はお立ち見になる可能性がございます。
※別途入館料が必要です(一般 1,300円 大学・高校生 1,000円)

名所江戸百景 王子装束ゑの木 大晦日の狐火 歌川広重  大判錦絵 安政4年(1857)
原安三郎コレクション
Fox Fires (will-o’-the-wisp) on New Year’s Eve at Shōzoku-enoki Hackberry at Ōji, from the series One Hundred Famous Views of Edo by Utagawa Hiroshige
the Hara Yasusaburo collection

■「広重ビビッド」展 フレンドリートーク(申し込み不要)
エデュケーション・プログラムのスタッフによる、こどもから大人まで楽しめる初心者向けスライドレクチャー。(約20分)
5月7日(土)、5月14日(土)、5月21日(土)、 5月28日(土)、6月4日(土)、6月11日(土)
11:00~11:20、13:00~13:20、15:00~15:20 の各日3回
会場  サントリー美術館 1階レクチャールーム
定員  30名
参加費 無料
※開場は30分前。お席に限りがありますのでお早めにご来場ください。
※別途入館料が必要です(一般 1,300円 大学・高校生 1,000円)

六十余州名所図会 美作 山伏谷 歌川広重 大判錦絵 嘉永6年(1853)
原安三郎コレクション
Yamabushidani Valley, Mimasaka Province, from the series Collection of Famous Views of the Sixty-odd Provinces by Utagawa Hiroshige the Hara Yasusaburo collection

■「広重ビビッド」展 体験型ミニレクチャー「はじめてひらく 美のとびら」シリーズ:浮世絵の巻(申し込み不要)
日本美術の1ジャンルを題材に、簡単な体験を交えながら楽しく学ぶ初心者向けレクチャー。今回は「広重ビビッド」展にちなんで浮世絵をテーマにおこないます。摺りの工程の一部を体験する時間もあります。どうぞお気軽にご参加ください。
講師  当館エデュケーター
5月3日(火)、 5月22日(日)、5月27日(金)、6月5日(日)
11:00~11:30  13:00~13:30 15:00~15:30
会場  サントリー美術館 6階ホール
定員  40名
対象  こどもから大人まで・初心者大歓迎!
参加費 無料
※当日先着順。3階受付にてお申し込みください。(当日整理券配布)
※別途入館料が必要です(一般 1,300円 大学・高校生 1,000円)

千絵の海 五島鯨突 葛飾北斎 中判錦絵 天保3年(1832)頃 原安三郎コレクション
Whaling off the Gotō Islands, from the series One Thousand Pictures of the Sea by Katsushika Hokusai the Hara Yasusaburo collection

展覧会ホームページ

太田記念美術館で開催中の「歌川広重 東海道五十三次と富士三十六景」はこちら

美術館ホームページより)

近江の国の勇婦お兼 歌川国芳 大判錦絵 天保2~3年頃(1831~32)原安三郎コレクション
Okane, the Brave Woman in Ōmi Province by Utagawa Kuniyoshi
the Hara Yasusaburo collection

=== 画像の無断転載をお断りいたします ===

開始日2016/04/29
終了日2016/06/12
エリア東京都
時間10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
※5月2日(月)~5月4日(水・祝)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休日火曜日 ※5月3日(火・祝)、6月7日(火)は開館
その他備考入館料
一般 ¥1,300、大学・高校生 ¥1,000
・きものでのご来館で100円割引
・ホームページ限定割引券提示で100円割引
・携帯/スマートフォンサイトの割引券画面提示で100円割引
・あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引
・太田記念美術館の企画展チケット提示で100円割引
・20名様以上で100円割引
※他の割引との併用はできません
開催場所サントリー美術館
アクセス〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600
都営地下鉄大江戸線 六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線 六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線 乃木坂駅出口3より徒歩約3分
http://www.suntory.co.jp/sma/map/
11:00までの入館方法
10:00〜11:00は、1Fの「GALLERIA (ガレリア)」入口からご入館ください。 当館は10:00に開館しますが、東京ミッドタウン内の店舗が11:00にオープンすることから、10:00~11:00の間にご利用いただける入口が限られます。
http://www.suntory.co.jp/sma/map/1100.html