ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

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歌川国貞 「大当狂言ノ内 八百屋お七」五代目岩井半四郎 文化11, 12 (1814, 15) 年
William Sturgis Bigelow Collection, 11.15096 
Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

テレビやグラビア雑誌がない江戸時代、浮世絵は歌舞伎スターのブロマイドであり、最新のエンターテインメントやファッションを伝える重要なメディアでした。

本展では世界に冠たる浮世絵コレクションで知られるボストン美術館より、幕末に絶大な人気を博した二人の天才浮世絵師、歌川国芳と歌川国貞の選りすぐりの作品で、江戸の世界を体感していただきます。

二人は兄弟弟子でありながらその作風は対照的で、国芳は豪快な武者絵と大胆な構図で、国貞は粋な美人画や緻密な表現で一世を風靡しました。江戸の「俺たち」 は国芳が描く任侠の世界に憧れ、物語のヒーローの姿に自らを重ねあわせ、粋で鉄火な美人に恋い焦がれたことでしょう。一方で「わたし」は、国貞が描くキラ キラ輝く歌舞伎役者に熱い思いを寄せ、美しい女性の艶姿に夢を馳せたのです。本展では、江戸の国芳・国貞ファンたちと現代の私たちに共通する心情を探りな がら、直感的に鑑賞できることを目指します。

歌川国貞 松竹梅雪曙「八百屋お七」四代目市川小團次、「下女お杉」四代目尾上菊五郎、
「土佐衛門伝吉」初代河原崎権十郎 安政3(1856)年
William Sturgis Bigelow Collection, 11.22004a-b 
Photograph© 2016 Museum of Fine Arts, Boston

ボストン美術館の浮世絵コレクション
ボストン美術館はヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界各国の美術品を所蔵する美術館ですが、なかでも日本美術コレクションは、国外では世界一として知られています。

江戸から明治期にかけて、多くの日本美術が海外へと渡りました。当時、日本では西洋志向となっていった一方、来日した外国人にとって日本美術は新しい芸術であったのです。動物学者のエドワード・モース(1838-1925)、東洋美術史家で哲学者のアーネスト・フェノロサ(1853-1908)、医者のウィリアム・ビゲロー(1850-1926)に代表されるアメリカ人と岡倉天心の功績により、ボストン美術館の浮世絵コレクションは質、量ともに世界有数を誇るものとなりました。これらは近年までほとんど一般公開されてこなかったため、保存状態がよくまるで摺りたてのような鮮やかさを保っています。

本展は、同館の14,000枚を超える国芳、国貞の浮世絵から厳選された名品をご紹介するもので、1876年のボストン美術館開館以来初の大規模な国芳・国貞展になります。これらの作品は一度貸出しされると5年間は公開されなくなるため、本展は大変貴重な機会となります。

公式サイト

歌川国芳 「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」 嘉永4, 5 (1851, 52) 年頃
William Sturgis Bigelow Collection, 11.26999-7001
Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

<関連イベント>
イベントの最新情報および下記以外のイベントにつきましては Bunkamura ザ・ミュージアムのHPをご覧ください。

歌川国芳 「初雪の戯遊」 弘化4-嘉永5(1847-52)年
William Sturgis Bigelow Collection, 11.16077-9
Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

高畑 勲 × 松嶋 雅人 × KUNIYOSHI&KUNISADA.
プレミアム トークイベント&特別内覧会
「浮世絵は庶民のエンターテインメント!~ 200年の時を越え、作品が語りかけてくるものとは」
幕末の困難な時代に活躍した二人の天才浮世絵師、歌川国芳と歌川国貞。一門から受け継いだ型の中で最大限自由に表現を追求した彼らの、現代に通ずる自由でポップな作品の魅力にアニメーション映画監督ならではの視点から、そして本展監修の立場から迫ります。
会場: Bunkamura 特設会場
出演: 高畑勲(スタジオジブリ アニメーション映画監督)、松嶋雅人(本展監修者/東京国立博物館研究員)
日時: 4/27(水)18:30~21:00
定員: 120名
チケット:トークイベント+特別内覧会+展覧会カタログ 5,000円(税込)
Bunkamuraオンラインサービス「MY Bunkamura」にてチケット販売。

歌川国貞 「踊形容楽屋之図 踊形容新開入之図」 安政3(1856)年
William Sturgis Bigelow Collection, 11.28578-80 & 11.28581-3
Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

光村グラフィック・ギャラリー × KUNIYOSHI&KUNISADA.
みんなの浮世絵 ~体感!浮世絵世界(ワールド)~
光村印刷株式会社(品川区大崎)の本社1階・展示スペース“光村グラフィック・ギャラリー”にて「みんなの浮世絵 ~体感!浮世絵世界~」を開催します。
江戸時代のエンターテインメントであり重要なメディアだった浮世絵の洗練された表現、幾枚もの木版を精巧に摺り重ねる印刷技術などを紹介したり、浮世絵を等身大に拡大したセットで撮影できたり、浮世絵摺り体験ができるコーナーもあります。
会場: 光村グラフィック・ギャラリー(MGG) (大崎)
日時: 4/1(金)~4/22(金) 10:00~18:00 ※日曜日休館
入場料:無料

歌川国貞 「御誂三段ぼかし」「浮世伊之助」三代目岩井粂三郎、「葉哥乃新」初代河原崎権十郎、「野晒語助」四代目市川小團次、「夢乃市郎兵衛」五代目坂東彦三郎、「紅の甚三」二代目澤村訥升、「提婆乃仁三」初代中村福助 安政6(1859)年 William Sturgis Bigelow Collection, 11.42194-9 Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

Bunkamura ザ・ミュージアムHPより)

歌川国芳 「相馬の古内裏に将門の姫君瀧夜叉妖術を以て味方を集むる
大宅太郎光国妖怪を試さんと爰に来り竟に是を亡ぼす」 弘化元(1844)年頃
William Sturgis Bigelow Collection, 11.30468-70 
Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

開始日2016/03/19
終了日2016/06/15
エリア東京都
時間10:00~19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
休日会期中無休
その他備考入館料(消費税込):一般 1,500円、 大学・高校生 1,000円、 中学・小学生 700円
◎団体は200円引き。20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。 (申込み先:Bunkamura Tel. 03-3477-9413)
◎学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
◎障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。
開催場所Bunkamura ザ・ミュージアム
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
アクセス■JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分
■東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
■ 東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分
無料シャトルバスのご案内
無料の渋谷駅・宮益坂口(東急東横店)と本店(Bunkamura)との循環バスが、9:50~20:15の間に12~15分間隔で運転しています。 [本店発10時~20時15分、東横店発9時50分~20時]