MOTアニュアル2016  キセイノセイキ

㈰遠藤+増本画像

遠藤麻衣+増本泰斗《へんなうごきサイファー》(仮)のための習作2016年 [参考図版]

「MOTアニュアル」は、日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介するために、東京都現代美術館が1999年より継続的に開催しているグループ展のシリーズです。第14回目となる本展では、芸術表現の環境の向上を目指して実験的な取り組みを展開するアーティストたちの組織「ARTISTS’ GUILD(アーティスツ・ギルド)」との協働企画により、今までとは一味違う「MOTアニュアル」をお見せします。

今の社会を見渡すと、インターネットを通して誰もが自由に声を発することができる一方で、大勢の価値観と異なる意見に対しては不寛容さが増しているように思われます。表現の現場においても、このひずみが生み出す摩擦はしばしば見受けられます。そうした中で、既存の価値観や社会規範を揺るがし問題提起を試みるアーティストの表現行為は今、社会や人々に対してどのような力を持ちえるでしょうか。

今回、ARTISTS’ GUILDとともに展覧会のテーマ設定から構造まで議論して進めてきました。本展では、国内外の作家による展示やライヴ・パフォーマンス、トーク・イヴェント、出版物を通して、この時代の表現と社会のありように対してさまざまな問いを投げかけます。「キセイノセイキ」というタイトルに多様な読みとりが可能なように、異なる視点による複数の解釈が交錯する場を生み出します。

<ARTISTS’ GUILDについて>
ARTISTS’ GUILDは、アーティスト自らが立ち上げた芸術支援の新しい可能性を模索する社会実験の一形態です。

2009年に制作や展示における個々の経済負担の軽減を図るために映像機器の共有システムを立ち上げ、2013年には合同会社AGプロダクションズを設立し、展覧会や関連イベントの映像記録を請け負っています。アーティスト個々のアプローチとはまた違う、会社組織としても<芸術>に関わっていくことを実践しています。

ARTISTS’ GUILDからも下記HPより随時、情報を発信しております。
ARTISTS’ GUILD HPはこちら

<出品アーティスト>
遠藤麻衣+増本泰斗|小泉明郎|齋藤はぢめ|アルトゥル・ジミェフスキ|高田冬彦|橋本聡|藤井光|古屋誠一|ダン・ペルジョヴスキ|横田徹 ほか

本展には、一部性的あるいは暴力的な表現が含まれております。また、小学生以下のお子様がご観覧いただけないエリアもございます。入場に際して事前にご了承いただきますようお願い致します。

「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」は下記条件において、写真撮影が可能です。
・撮影禁止マークの表示がある作品は撮影をしないでください。
・フラッシュ、三脚を使用しての写真撮影はご遠慮願います。
・撮影した写真を営利目的で使用することを禁じます。
・撮影は写真に限ります。動画の撮影はご遠慮ください。
・他の来館者を撮影することはご遠慮ください。他の来館者の肖像権に触れる場合があります。
・写真の使用に関しては、使用者の責任において取り扱うようお願いいたします。美術館および作家は一切責任を負いません。

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
展示企画・設計:小泉明郎(アーティスツ・ギルド)、増本泰斗(アーティスツ・ギルド)、森弘治(アーティスツ・ギルド)、吉﨑和彦(東京都現代美術館)
書籍企画・設計:田中功起(アーティスツ・ギルド)+NPO法人芸術公社(英文:奥村雄樹+Art Translators Collective)
グラフィックデザイン:仲村健太郎

遠藤麻衣
1984年兵庫県生まれ。2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。俳優・美術家として活動し、2013年に演出家の渡辺美帆子と演劇団体「二十二会」を結成。演劇手法を用いた映像やパフォーマンス作品で注目を集めている。
個展に、「ボクは神の子を妊娠した。」(TAV GALLERY、東京、2015年)、「アイ・アム・フェミニスト!」(ギャラリーバルコ、東京、2015年)、二十二会としての演劇公演に、「目に殴られた」(22:00画廊、東京、2014年)、主な出演に、「始末をかく4」(戯曲:岸井大輔/横浜、2015年)、「例えば朝9時には誰がルーム51の角を曲がってくるかを知っていたとする」(演出:大東翼、鈴木一郎太、西尾佳織/ふじのくにせかい演劇祭、静岡、2015年)、「高松次郎バースデー記念公演『台本』」(演出:神里雄大/東京国立近代美術館、東京、2015年)、「透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~」(演出:西尾佳織/フェスティバルトーキョー、2014年)など。

増本泰斗
1981年広島県生まれ。2006年東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。映像、インスタレーション、パフォーマンスなど幅広いメディアを用いた作品や、ワークショップ、ピクニック、スクールなど、展覧会の枠組みを越えた多岐にわたる活動を通じて、経験し得ないものや語りえないもの、または想像し難い世界へのアプローチを試みる。
主な個展に、「場所との対話、フリースタイル」(アートスペースジューソー、大阪、2013年)、「クリテリオム82」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、2012年)、「Blue, Red, White and Yellow」(Observation Society、中国、2011年)、「Private Chorus」(Alternative Space Loop、韓国、2010年)、主なグループ展に「Positive Space」(時代美術館、中国、2014年)、「No Soul For Sale」(Collective Parasolとして参加、テート・モダン、ロンドン、2010)など。アーティスツ・ギルドのメンバー。

本展では、「遠藤麻衣+増本泰斗」としてユニットを結成し、展覧会場内外でのパフォーマンスと映像、インスタレーションを組み合わせた作品を発表します。

小泉明郎|Meiro Koizumi
1976年群馬県生まれ。2002年チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(イギリス)卒業。2005年-2006年ライクス・アカデミー(オランダ)滞在作家。作品ではナショナリズム、歴史、戦争といった問題を取り上げ、意識的にせよ無意識的にせよ人々が抑圧している感情や妄想を、しばしば役者の自意識に直接作用するような演出で露出させる。
主な個展に「捕われた声は静寂の夢を見る」(アーツ前橋、群馬、2015年)、「Project Series 99: Meiro Koizumi」(ニューヨーク近代美術館、アメリカ、2013年)、「MAM Project 009:小泉明郎」(森美術館、東京2009年)。主なグループ展に「境界」(メゾンエルメスフォーラム、東京、2015年)、「フューチャー・ジェネレーション・アート・プライズ2012」(ピンチュック・アートセンター、ロシア、2012年)、「メディア・シティ・ソウル」(韓国、2010年)など。アーティスツ・ギルドのメンバー。

小泉明郎《オーラル・ヒストリー》ヴィデオ・インスタレーション 2015年

齋藤はぢめ|Hajime Saito
1992年神奈川県生まれ。2014年東京造形大学造形学部絵画科卒業、2015年美学校「アートのレシピ」修了。コンビニエンス店員やデパートのエレベーターガールなどのコスプレをするなど、社会に介入し、他者との関わりを通じて演出するパフォーマンスで、人々の意識に内面化された社会規範や制度を問い、それにより抑圧されている不安や欲望を可視化させる。
主な個展に「トーキョーガールズコレクション」(mime、東京造形大学、2015年)、主なグループ展に「前線」(ナオナカムラ、東京、2015年)、「シブカル祭」(渋谷PARCO、東京、2015年)、「週末家族」(美学校、東京、2015年)など。

齋藤はぢめ《CLEAR》ビルボード/デジタルプリント2012-2016年

アルトゥル・ジミェフスキ|Artur Żmijewski
1966年ワルシャワ(ポーランド)生まれ。1995年ワルシャワ美術アカデミー彫刻科卒業。人間存在の物質的・精神的な側面の関係性に疑問を投げかけ、社会の暗部に迫るラディカルな作品で知られる。
ニューヨーク近代美術館(アメリカ、2009年)、バーゼル美術館(スイス、2005年)、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレのポーランド館(イタリア、2005年)などにおける個展の他に、第11回イスタンブール・ビエンナーレ(トルコ、2009年)、ドクメンタ12(ドイツ、2007年)、リバプール・ビエンナーレ(イギリス、2012年)など数々の国際展に参加。第7回ベルリン・ビエンナーレ(ドイツ、2012年)では芸術監督を務める。

アルトゥル・ジミェフスキ《繰り返し》2005年
Courtesy of the artist and Galerie Peter Kilchmann, Zurich

高田冬彦 | Fuyuhiko Takata
1987年広島県生まれ。2013年東京藝大学大学院油画専攻修了。自らが演じるパフォーマンスをベースにした映像作品では、ナルシスティックで性的な妄想世界を描きつつ、女性と男性、創造者と破壊者、見る者と見られる者の間に存在する力学を撹拌する。
主な個展に「STORYTELLING」(児玉画廊、東京、2016年)、「MY FANTASIA II」(Art Center Ongoing、東京、2014年)、「MY FANTASIA」(児玉画廊、京都、2013年)。主なグループ展に「Super Body Maniac」(2015年、児玉画廊/東京)、「メメント・モリ~愛と死を見つめて~」(2013年、白金アートコンプレックス/東京)、「EMERGING/MASTER 1 会田誠|美術であろうとなかろうと」(2011年、トーキョーワンダーサイト本郷/東京)。

高田冬彦《Many Classic Moments》映像/ブルーレイ 2011年

橋本聡|Satoshi Hashimoto
1977年東京都生まれ。2000年B-Semi Schooling System of Contemporary Art修了。2004年から翌年まで四谷アート・ステュディウムに在籍。2008年、ニューヨークのISCP(International Studio & Curatorial Program)に参加。自らのパフォーマンスや観客に具体的な行為を促す展示によって、作品と鑑賞者の距離、または社会と美術の間の緊張関係に切り込む作品を発表している。
主な個展に、「国家、骰子、指示、」(Daiwa Foundation Japan House、イギリス、2014年)、「私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。」(青山|目黒、東京、2013年)、主なグループ展に、「Omnilogue: JOURNEY TO THE WEST」(Lalit Kara Academy、ニューデリー、2012年)、「もっと動きを―振付師としてのアーティスト」(広島市現代美術館、広島、2010年)、主なパフォーマンスの発表に「偽名」(「14の夕べ」、東京国立近代美術館、東京、2012年)。基礎芸術 Contemporary Art Think-tankとアート・ユーザー・カンファレンスにて活動。アーティスツ・ギルドのメンバー。

本展では、展覧会場内外での展示に加え、多数のパフォーマンスを発表します。

橋本聡《ビデオ撮影:バレリーナ》2012年 パフォーマンス
(バレリーナが会場の様子をビデオで撮影する)[参考図版]

藤井光|Hikaru Fujii
1976年東京都生まれ。2004年パリ第8大学美学・芸術第三期博士課程DEA卒業。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されていることに基づき、既存の制度や枠組みに対する問いを実証的に検証する作品を主に映像を使って制作している。2015年は、青森市所蔵作品展『歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる』(青森公立大学国際芸術センター青森)でゲストディレクターを務めた。
主な個展に「JAPAN.SDF」(遊戯室、東京、2007年)「メルド彫刻」(ya-gins、群馬、2015年)など。主なグループ展に「記憶と想起」(せんだいメディアテーク、宮城、2014年)、「地震のあとで―東北を思うⅢ」(東京国立近代美術館、東京、2014年)、「ジャパン・シンドローム」(ベルリンHAU、ドイツ、2014年)、「3.11とアーティスト:進行形の記録」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城、2012年)など。監督作品に『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』(ASAHIZA製作委員会、2013年)、『プロジェクトFUKUSHIMA!』(PROJECT FUKUSHIMA製作委員会、2012年)がある。アーティスツ・ギルドのメンバー。

藤井光《歴史の構築は無名のものたちの記憶に捧げられる》2015年
写真:小山田邦哉 [参考図版]

古屋誠一|Seiichi Furuya
1950年静岡県生まれ。1972年東京写真短期大学(現東京工芸大学)卒業。1973年にシベリア経由でヨーロッパに向かい、1975年までウィーンに滞在し、その後グラーツ市(オーストリア)に移住する。
主な個展に、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡、2010年)、アルベルティーナ美術館(オーストリア、2014年)、ヴィンタートゥール写真美術館(スイス、1995年)、フォルム・シュタットパルク(オーストリア、1994年、1980年、1979年)など。主な写真集に「メモワール1978-1989」(カメラ・オーストリア、1989年)、『メモワール1995』(スカロ・ブックス、1995年)、『クリスティーネ・フルヤ・ゲッスラー、メモワール 1978-1985』(光琳社、1997年)、『ポートレイト』(フォトホフ、2000年)、『ラスト・トリップ・トゥ・ヴェニス』(自主出版、2002年)、『メモワール 1983年』(アカアカ・アート・パブリッシング、2006年)、『メモワール.1984-1987』(Izu Photo Museum、2010年)など。

古屋誠一《Izu 1978》IZU PHOTO MUSEUM蔵

ダン・ペルジョヴスキ|Dan Perjovschi
1961年シビウ(ルーマニア)生まれ。ユーモアと風刺を効かせたシンプルなドローイングと言葉遊びで、グローバル規模での経済的不均衡や政治的衝突を抱える現代社会や、資本と政治に左右される美術制度のあり方などを批評する作品で知られる。
国立現代美術センター・グルノーブル(フランス、2015年)、ヘルシンキ現代美術館(フィンランド、2013年)、ニューヨーク近代美術館(アメリカ、2007年)、テート・モダン(イギリス、2006年)、ルートヴィヒ美術館(ドイツ、2005年)などでの個展の他、第31回サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル、2014年)、あいちトリエンナーレ2013(愛知、2013年)、第3回パリ・トリエンナーレ(フランス、2012年)、第10回リヨン・ビエンナーレ(イギリス、2009年)、第16回シドニー・ビエンナーレ(オーストラリア、2008年)など国際展にも多数参加。

ダン・ペルジョヴスキ《ダイアログ》1995年 [参考図版]

横田徹|Toru Yokota
1971年茨城県生まれ。1997年のカンボジア内戦をきっかけにフリーランスの報道カメラマンとして活動を始める。インドネシア動乱、東ティモール独立紛争、コソボ紛争など世界各地の紛争地を取材。9.11同時多発テロの直前、アフガニスタンでタリバ ンに従軍取材し、2007年から2014年まで、タリバンと戦うアメリカ軍に継続的に従軍取材を行う。
2013年には、ISISの拠点ラッカを取材。2010年には中曽根康弘賞・奨励賞を受賞している。

横田徹《アフガニスタン米軍従軍》2011年 [参考図版]

<関連イベント>
橋本聡によるマスク作成のワークショップ
(抽象直接行動198の方法(仮):「覆面を配る」)
参加者が自身のマスクを作るワークショップを行います。
日時:2016年3月20日(日)16:00-(20分程度)
集合・実施場所:東京都現代美術館 企画展示室地下2階 アトリウム
参加費:無料(ただし当日有効の本展チケットが必要です。)

会期中には追加のイベントが開催される予定です。最新情報については美術館HPのイベントページをご覧ください。

<同時開催>
「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」
「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」
*会期はいずれも2016年3月5日(土)―5月29日(日)

美術館ホームページより)

開始日2016/03/05
終了日2016/05/29
エリア東京都
時間10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休日月曜日(3/21(月・祝)、5/2(月)、5/23(月)は開館)、3/22(火)
その他備考観覧料: 一般1,000円(800円)/ 大学生・専門学校生・65歳以上800円(640円)/ 中高生500円(400円)/小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*毎月第3水曜日は65歳以上の方は年齢を証明できるものを提示していただくと無料になります。
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
■2回目はもっとお得にMOTアニュアル!本展の有料観覧済みチケットで二回目の観覧料が半額になります。 チケットカウンターでご呈示ください。
※その他の割引との併用はできません。
※1枚につき1回限り有効です。
一般1000円→500円 大学生・専門学校生・65歳以上 800円→400円 中高生500円→250円
開催場所東京都現代美術館 企画展示室地下2階
アクセス〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅B2番出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線・清澄白河駅A3番出口より徒歩13分
http://www.mot-art-museum.jp/museuminfo/access.html
美術館お問い合わせ
03-5245-4111(代表)
03-5777-8600(ハローダイヤル)