【小林雅子】「残ル身体」

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会期が始まってからのご案内ですみません。福井大学が運営するギャラリーでの展示です。二人展ですが展示は別々の個展形式です。双方の展示が全く雰囲気が違って面白いので、お近くの方はぜひいらしてください。

「私 た ち の 身 体 は 、 外 気 や 光 、 音 な どと い っ た 周 囲 の 環 境 や 、 対 面 す る 光 景 あ る い は 人 々 の 存 在 を 五 感 で 感 じ 取 り 、 一方では、刻一刻と移り変わりながら涌き上がる無 数の思考や感覚を、心の内に積み重ねていく。外から取り込まれ る 体 験 と 内 か ら 生 ま れ る 思 い は 、 身 体 の 中 で 交 叉 して 融 け 合 い 、 記 憶 としてそこ に 記 述 され る 。 そして 、 一人一人 の 身 体に宿る記憶が重なり合うことで、私たちが日々を生きる世界はかたちづくられている。
記 憶 として 残 さ れ た 身 体 の 感 覚 や そこ で 感 知 し た も の を か た ち で 表 し 、 自 己 の 存 在 と 世 界 と の つ な が り に 迫 る こ と 。 美 術 は 、 さ ま ざ ま な 手 法 や 概 念 を も って こ の 主 題 に 取 り 組 んで き た 。 そ うし た 中 で 、 小 林 雅 子 と 松 永 亨 子 は 、 自 身 の 身 体にまつわる記 憶、あるいは身 体が感 知した世界を、紙の素 材をもとに表 現し続けてきた。かつて身につけていた 衣 服 や 持 ち 物 を 、あ た か も 皮 膚 そ の も の の 記 憶 を 表 す よ う に 、油 紙 に よ る 等 身 の 立 体 で つ く る 小 林 と 、自 身 が 触 れ た 人 々 や光景、時間を、版の技法をもとに紙の素材や本の形態に表し、その記憶を再構築して見せる松永。自己の皮膚の 主 観 と 他 者 に 向 け る 視 線 の 客 観 を も って 大 きく 異 な る 二 人 の 作 品 は 、 一 つ の 空 間 で 互 い を 際 立 た せ な が ら 引 き 合 い 、 そこに対面する私たち自身に残る身体の記憶を、揺さぶって目覚めさせるのである。」 <篠原誠司・足利市立美術館>

(小林雅子)

開始日2015/09/5
終了日2015/09/26
エリア福井県
時間12:00〜19:00、金曜日は21:00まで
休日火曜、水曜
その他備考入場無料
開催場所E&Cギャラリー
アクセス福井県福井市問屋町3-111
永和システムマネジメント 1F
Tel 0776-27-0207
http://eandcgallery.com/?page_id=28