マグリット展

ゴルコンダ

《 ゴルコンダ 》1953年 80 x 100.3cm 油彩/カンヴァス メニル・コレクション
The Menil Collection, Houston  Photo © Rick Gardner, Houston
© Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015
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ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家です。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、枠にとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する“枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります。

ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面的な協力を得て、世界10か国以上から代表作約130作品が集まる本展に、どうぞご期待ください。

《 野の鍵 》 1936年 80×60cm 油彩/カンヴァス ティッセン゠ボルネミッサ美術館
Museo Thyssen-Bornemisza, Madrid © Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015
© Photothèque R. Magritte / BI, ADAGP, Paris / DNPartcom, 2015 ※東京展のみ出品

第1章:初期作品 / Early Works(1920−1926)

ブリュッセルの美術学校時代や卒業後に制作された初期作品には、未来派、抽象、キュビスムなど、当時の新しい芸術動向が次々と反映されていくのを見ることができます。また、この頃、生活のために始めた商業デザイナーとしての仕事も、マグリットの芸術形成に大きな影響を与えました。

第2章:シュルレアリスム / Surrealism(1926−1930)

マグリットは、ジョルジョ・デ・キリコの作品《愛の歌》(1914)に感銘を受け、シュルレアリスムへと傾倒します。妻ジョルジェットとともにパリへ引っ越し、アンドレ・ブルトンを中心とするパリのシュルレアリストたちのグループに合流したマグリットは、言葉とイメージの関係を主題とする作品を多く生み出しました。

第3章:最初の達成/ The First Accomplishment(1930-1939)

ブリュッセルに戻った1930年代、現実にはありえない不条理な情景を描き出すことによって、日常的なイメージのなかに隠された詩的な次元を明らかにするという、マグリット独自の芸術が完成されます。この頃からマグリットは徐々に世界的に名を知られるようになっていきますが、それでもまだ絵画だけで生活を支えることは難しく、商業美術も手がけていました。

第4章:戦時と戦後/ War and Post-War(1939-1950)

マグリットは、直接的に戦争の惨禍を描くことはほとんどありませんでしたが、作風は劇的に変化します。印象派を思わせる、明るく優しい画風の「ルノワールの時代」(1943-47)は、ナチスがもたらす恐怖や暗黒に対するアンチテーゼにほかなりませんでした。続く「ヴァーシュ(雌牛)の時代」(1947-48)は、けばけばしい色彩と粗野な筆致を特徴としますが、この変化には当惑の眼差しが注がれるばかりでした。

第5章:回帰/ The Return(1950-1967)

50代を迎えたマグリットは、1930年代に確立した自らの様式に回帰する こととなります。日常的なモティーフを用いながら、その相互関係をずらしたり反転させたりすることによって、矛盾に満ちた不条理の世界を描出した作品が、次々と生み出されました。何の変哲もない日常にひそむ神秘を現出させるマグリットの絵画は高い評価を得て、晩年には欧米各地で大規模な回顧展が開かれました。

《 白紙委任状 》 1965年 81.3x 65.1cm 油彩/カンヴァス
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1985.64.24
© Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015

【関連イベント】

<講演会>
「10作品で分かるマグリット」— 終了しました
講師:ミシェル・ドラゲ氏(本展総合監修者、ベルギー王立美術館館長)
日時:3月25日(水)14:00~15:30(開場13:30)
場所:国立新美術館 3階講堂(定員250名、先着順)
※逐次通訳あり
※聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。

<本展担当研究員による作品解説会>
日時:① 5月17日(日) 14:00~15:00(開場13:30)- 終了しました
日時:② 6月3日(水) 14:00~15:00(開場13:30)
場所:国立新美術館 3階講堂
*いずれも定員250名(先着順)
*聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。

<特別プログラム「キヤノン・ミュージアム・キャンパス」>
6月2日(火)の休館日は大学生だけの「マグリット展」無料観覧日!
日時:2015年6月2日(火) 10:00~17:00(最終入場16:30)
対象:大学院生、大学生、短期大学生、専門学校生、高等専門学校の4・5年生
申し込み:不要
入場:無料
※事前の申し込み等は不要ですが、入館の際、学生証の提示が必要です。また、混雑時は入場制限を行う場合があります。

《 空の鳥 》 1966年 油彩/カンヴァス 68.5 x 48 cm ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵
Hilary & Wilbur Ross
© Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015
© Photothèque R. Magritte / BI, ADAGP, Paris / DNPartcom, 2015

巡回情報:7月11日(土)~10月12日(月・祝) 京都市美術館(岡崎公園)

展覧会公式サイト

美術館ホームページより)

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開始日2015/03/25
終了日2015/06/29
エリア東京都
時間10:00~18:00
金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで。
4月25日(土)は22:00まで。
※入場は閉館の30分前まで
休日毎週火曜日休館 ただし5月5日(火)、5月26日(火)は開館
その他備考一般 1,600円、大学生1,200円、高校生800円
団体 [一般 1,400円、大学生1,000円、高校生600円]
     ※団体は20名以上
     ※中学生以下無料
     ※障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
開催場所国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
展覧会問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
アクセス〒106-8558 港区六本木7-22-2
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
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東京メトロ日比谷線 六本木駅 4a出口から徒歩約約5分
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