石田尚志 渦まく光 Billowing Light:ISHIDA Takashi

6.燃える椅子

《燃える椅子》2013年、ビデオ、©Takashi Ishida

絵画/映像 ―「越境」のアーティスト、初の大規模個展

スクリーンに映し出されたまっさらな壁や紙の上に、植物のように伸びていく線。その線は渦となって画面を覆いつくし、さまざまに様態を変え、また消えてゆきます。 石田尚志(いしだ・たかし)は、絵画制作のプロセスである「絵を描く」という行為そのものに着目し、それを映像メディアによって作品化します。

多くの作品で石田が用いるのは、「ドローイング・アニメーション」という手法です。抽象的な線を少しずつ描いてはコマ単位で撮影するという行為を反復して、「動く絵(ムーヴィング・ピクチャー)」を創り上げます。 映像のなかで描かれ続ける、終わりのない絵画。その制作過程は、目に見える、あるいは見えないさまざまな要素との対話の軌跡でもあります。テーブルや椅子、傍らの窓から差し込む陽光の移ろい、描き続ける作家自身の身体、そして制作現場に響いていた音や音楽。膨大な画像の編集作業を経て、再び映像としての「時間」を獲得した作品は、さながら線描で奏でられる音楽のようです。そこには、「絵が動く」という映像メディアが生まれながらにもつ視覚的魅惑が凝縮されています。

この展覧会は、昨今、現代美術および映像の領域で大きな注目を集める石田尚志にとって初めてとなる大規模な個展です。過去20年間の代表作に新作の映像インスタレーションを加え、パフォーマンスや上映会などの多彩な関連イベントも交えてその創作活動を俯瞰します。絵画、映像、音楽、身体表現など異なる表現形式を往還する、独創性に富んだ石田の芸術の魅力をご堪能ください。

《光の落ちる場所》2015年、ビデオ、©Takashi Ishida

<石田 尚志 ISHIDA Takashi プロフィール>
画家/映像作家。1972年東京都生まれ。1990年より本格的な絵画制作、92年頃より映像制作を始める。以降、愛知芸術文化センターオリジナル映像作品《フーガの技法》(2001)、横浜美術館での滞在制作作品《海の壁-生成する庭》(2007)等で注目を集める。2007年に五島記念文化賞美術新人賞受賞。多摩美術大学准教授。

近年の展覧会に「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」(2009、東京都写真美術館)、「MOTコレクション 特集展示 石田尚志」(2011、東京都現代美術館)、「ダブル・ヴィジョン―日本現代美術展」(2012、モスクワ市近代美術館ほか)。また、「トロント国際映画祭」(2006)などの国際映画祭への参加、パフォーマンスや他分野の表現者とのコラボレーションなど、ジャンルを横断した活動も展開している。

アーティストウェブサイト

《海の壁-生成する庭》制作風景(横浜美術館、2006年)、©Takashi Ishida

【関連イベント】

最新情報につきましては美術館ホームページの関連イベント欄をご覧ください。

■学芸員によるギャラリートーク(石田尚志展)
日程 2015年4月10日(金)、4月24日(金)、5月8日(金)、5月22日(金)
時間 いずれも15時~15時30分
会場 石田尚志展展示室
参加費 無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)

■展覧会・ココがみどころ!(石田尚志展)
横浜美術館のボランティアが、展覧会の魅力をコンパクトに紹介します。
日程 2015年4月11日(土)以降の土曜日・日曜日
※ただし、4月19日(日)と4月26日(日)は除く
時間 いずれも11時~11時15分、14時~14時15分
担当 横浜美術館ボランティア(教育プロジェクト)
会場 グランドギャラリー
料金 無料

■夜の美術館でアートクルーズ(石田尚志展)
閉館後の美術館で、学芸員の解説つきで展覧会をゆったり鑑賞するプログラム。
本展で展示されない作品や関連資料もご覧いただけます。
日程 ①2015年4月18日(土)
②2015年5月13日(水) ※①②は同内容
時間 いずれも19時~21時
講師 石田尚志展担当学芸員
会場 石田尚志展展示室
対象・定員 18歳以上・各回30名(抽選)
参加費 3,000円
申込方法 参加希望日を選んで、申込フォームからお申込みください
①2015年4月18日(土):申込フォーム
②2015年5月13日(水):申込フォーム
申込締切 ①2015年3月19日(木)-締め切りました ②2015年4月16日(木)

■上映&トーク(石田尚志展)
[第1回]「石田尚志映像個展」
本展で展示されない作品を含む、石田尚志の映像作品を、作家と担当学芸員のトークを挿みながら上映します。
出演:石田尚志、松永真太郎(当館主任学芸員)
2015年4月19日(日) 14時~15時30分(13時30分開場)

[第2回]「クロストーク」
石田尚志と2人のゲストとによる鼎談。パフォーマンスの記録映像等を交えながら、芸術の領域横断、拡張の可能性について語ります。
出演:石田尚志、吉増剛造(詩人)、 藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
2015年4月26日(日)14時~15時30分(13時30分開場)

両日とも終了後、作家による展覧会カタログのサイン会を実施。
会場 レクチャーホール
定員 240名(各日12時より総合案内で整理券配布)
参加費 無料

《フーガの技法》(原画)2001年、インク・鉛筆、紙、©Takashi Ishida

■石田尚志ワークショップ「映像の光」(石田尚志展)
カメラを使わず、フィルムに直接色を塗ったり線を描いたりして映像をつくる「キネカリグラフィ」という手法を通して、石田尚志の映像と光の世界を体験します。映画用の16ミリフィルムにイメージを描いたら、みんなのフィルムをつなぎ、映写機で夜の美術館に投影してみましょう。
講師 石田尚志
日程 2015年5月2日(土)
時間 15時~19時30分(休憩含む)
会場 市民のアトリエ
対象・定員 12歳以上・15名(抽選)
参加費 2,000円(会期中に使える観覧券付)
申込方法 (1)申込みフォーム
(2)往復はがき
申込締切 2015年4月13日(月)必着

■こどもの日ワークショップ 親子講座「動く絵をつくろう!」(石田尚志展)
映画用の16ミリフィルムの上にペンで自由に描きます。 それを映写機にかけてスクリーンに映すと・・・。
「映像」の原理を親子で楽しく体験するワークショップです。
講師 石田尚志、子どものアトリエスタッフ
日程 2015年5月5日(火・祝)
時間 10時~11時30分
会場 子どものアトリエ
対象・定員 小学生とその保護者・20組(1組4名まで、抽選)
参加費 無料
申込方法 往復はがき
申込締切 2015年4月13日(月)必着

■ライブドローイング「横浜絵巻」(石田尚志展)
石田尚志のもう一つの顔である、ドローイングによるパフォーマンス。
画家のO JUN氏、小林正人氏と共に、美術館前広場を舞台に、即興で「横浜絵巻」を描きます。
出演 石田尚志、O JUN(画家)、小林正人(画家)
日程 2015年5月5日(火・祝)
時間 14時~15時
会場 横浜美術館前広場(雨天の場合は美術館正面ポルティコ)
参加費 無料 (事前申込不要、直接会場にお越しください)

最新情報につきましては美術館ホームページの関連イベント欄をご覧ください。

《色の波の絵巻》2010年、ビデオ、©Takashi Ishida

 

美術館ホームページより)

開始日2015/03/28
終了日2015/05/31
エリア神奈川県
時間10時~18時(入館は17時30分まで)
休日木曜日
その他備考一般 1,500(1,400)円
大学・高校生 900(800)円
中学生 600(500)円
小学生以下 無料
※( )内は前売ならびに有料20名以上の団体料金(要事前予約)
※2015年4月4日(土)は無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※観覧当日に限り「石田尚志展」の観覧券で横浜美術館コレクション展も観覧可
開催場所横浜美術館
アクセス〒220-0012 
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
TEL:045-221-0300(代表)
FAX:045-221-0317
みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅〈3番出口〉から、マークイズみなとみらい〈グランドガレリア〉経由徒歩3分、または〈マークイズ連絡口〉(10時~)から徒歩5分。
JR(京浜東北・根岸線)・横浜市営地下鉄「桜木町」駅から〈動く歩道〉を利用、徒歩10分。
http://yokohama.art.museum/visit/access.html