現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 – ヤゲオ財団コレクションより

Aunt Marianne / Tante Marianne

ゲルハルト・リヒター 《叔母マリアンネ》 1965年 ヤゲオ財団蔵
©Gerhard Richter, 2014

この展覧会では約40作家、74点の作品が展示されます。アーティストは、常玉(サンユウ)、フランシス・ベーコン、ザオ・ウーキー、アンディ・ウォーホル、サイ・トゥオンブリー、ゲルハルト・リヒター、杉本博司、蔡國強、ロン・ミュエク、ピーター・ドイグ、マーク・クイン(以上、生年順)など、現代美術の挑戦者であり中核( ハードコア!)と言える人ばかり。作品もトップクラスのものがやってきます。

ともすれば、「難しい」とか「自分にもつくれそう」と言われがちな現代美術の作品ですが、タイトルが示すように、じつは、少なくともふたつの意味で「世界の宝」ではないかということを、今回の展覧会は言おうとしています。

ひとつは、市場価格的あるいは保険評価額的に、それは「世界の宝」です。ときおり報道されるように、現在、オークションでは、生きているアーティストの作品でも数十億円単位の金額をつけることがあります。本展にもそうした作品がいくつも入っています。

もうひとつは、美術史的な意味でもそれは「世界の宝」なのです。優れたアーティストとは、いま伝えるべきことを、これまでのアートの歴史を踏まえつつ、未来においても色あせることのない形で表そうとする人のことです。彼らの作品は、たとえちょっと滑稽に見えたとしても、今を生きる私たちと無縁ではありません。そして、様々な表現が世の中にあふれかえっている中で、時代の試練に耐えて訴えかけ続けようとするものなのです。ですから、やはりそれらは、「世界」にとってかけがえのない存在だと言えるでしょう。
本展では、そうした「世界の宝」である「現代美術のハードコア」を、「ミューズ」「崇高」「記憶」「新しい美」といったキーワードを使いながら10章に分けて展示いたします。

ロン・ミュエク 《若者》 2009年 ヤゲオ財団蔵 ©Ron Mueck
Photo: Alex Delfanne

 

ところで、「コレクションによる展覧会」というと、「テーマのない名作展なんて…」と考える人もきっといるでしょう。でも、ふたつの点で、本展はひと味違います。まず、美術史における連続性を表現することに挑んでいる点です。こうした、ある意味、当たり前の展覧会がこれまで日本では見られなかったのは、コレクターとのコネクションがなかったり採算性が疑わしかったりしてできなかったためです。今回は、ヤゲオ財団の全面的な協力を得られたことで実現しました。そしてもう一点は、「コレクションによる展覧会」だからこそのインタラクティブな仕掛けをご用意している点です。コレクターの感覚を追体験することができる、ちょっとした「ゲーム」を提供します。この展覧会は、単純に名作を見るのではなくて、作品の「価値」とはなにかを考える場にもなっているのです。この、国内では(多分)空前絶後とも言える展覧会をどうぞお見逃しなく!

アンドレアス・グルスキー 《V&R》 2011年 ヤゲオ財団蔵 ©Andreas Gursky/
Courtesy Sprüth Magers Berlin London/JASPAR, Tokyo, 2014  E1016

公式サイト

出品作品リスト

ヤゲオ財団とは?

台湾資本の大手パッシブ(電子部品)メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務めるピエール・チェン氏(Mr. Pierre Tie Min Chen)、その家族、およびヤゲオ・コーポレーションからの寄付金によって創立された非営利の組織。台湾では「國巨基金會」の表記が用いられています。

ヤゲオ財団コレクションとは?

外国の有名な美術専門誌でここ二年間、世界トップ10にランクインしているコレクション。ふたつの軸があり、ひとつは西洋の近現代美術、もうひとつは中国の近現代美術です。この、洋の東西をあわせて持っているという特徴が、ヤゲオ財団コレクションをユニークなものとしています。そしてそれゆえに、今回、同じような特徴を持つ日本の国公立の美術館での展覧会が決まったわけです。
そのコレクションの選定に関わっているのが、ピエール・チェン氏。彼は、学生時代から、プログラミングのアルバイトをして貯めたお金で作品を買うほどのアートファン。その情熱の結果、わずか一代で壮大なコレクションを築きあげました。今では「living with art」「art is accessible」というコンセプトの下、自宅やゲストハウスはもとより、オフィスの中にも作品を展示しています(別荘では、バスルームにマン・レイがあったり、リビングにウォーホルがあったり!)。チェン氏は最近では、自らが所蔵する名画の模写もしていたりと、文字通り、アートとともに生きています。
そんなチェン氏が率いるヤゲオ財団は、近年、プライヴェートでは珍しく、ヘンリー・ムーアやアリスティド・マイヨールやルイーズ・ブルジョワなどの彫刻作品も収集しはじめています。今回、一部が来日するそれらは、いずれもミュージアム・ピース・クラスです。なお、ヤゲオ財団が所有する作品の一部は、テートなど、世界的な美術館に寄託されてもいます。

マーク・クイン 《ミニチュアのヴィーナス》 2008年 ヤゲオ財団蔵 ©Marc Quinn

<関連イベント>

最新情報は美術館ホームページをご覧ください。

講演会
保坂健二朗 (本展企画者、当館主任研究員)
日程: 2014年7月12日(土)
時間: 14:00-15:30
場所: 東京国立近代美術館講堂(地下1階)
*開場は開演30分前
*無料(140名)、申込不要

ギャラリー・トーク
保坂健二朗 (本展企画者、当館主任研究員)
日程: 2014年8月1日(金)
時間: 18:30-19:30
場所: 企画展ギャラリー(1階)
* 無料、申込不要、要観覧券

映画上映「ハーブ&ドロシー」
「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」
「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」
日程: 2014年6月21日(土)、2014年6月28日(土)
時間: 13:00-16:30
場所: 東京国立近代美術館講堂(地下1階)
* 開場は開演30分前
*無料(140名)、申込不要
*「アートの森の小さな巨人」(87分)終了後、休憩をはさんで「ふたりからの贈りもの」(87分)を上映します

イベントはまだまだ増える予定です。HP、Facebooktwitterで随時お知らせします。

最新情報は美術館ホームページをご覧ください。

トーマス・シュトゥルート 《トカマク型装置(Asdex Upgrade)の内部2、マックス・
プランク・プラズマ物理研究所、ガーヒンク》 2009年 ヤゲオ財団蔵 ©Thomas Struth

<フォロー&リツートキャンペーン>

下記、スペシャルプレゼント企画をtwitterで行っています。
詳細はこちらをご覧ください。

▶プレゼント

展覧会 貸し切りチケット(1組2名様)

「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」(東京国立近代美術館、8月24日まで)を、貸切でご鑑賞いただけます。
本展企画者である保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)による解説付きです。
貸し切り日時につきましては、当選者の方の希望をお聞きし、ご相談のうえ決めさせていただきます。

▶キャンペーン応募期間

2014年6月11日(水)-2014年6月30日(月)23:59

▶応募の方法

01
公式Twitterアカウント(@MOMAT60th)をフォロー
下記のボタンをクリックして、フォローしてください。
 Follow @MOMAT60th

02
対象ツイートをリツイート
対象ツイートの右下にある「Retweet」ボタンをクリックしてください。

【公式】東京国立近代美術館 広報 @MOMAT60th

「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団
コレクションより 」貸し切りチケットを1組2名様にプレゼン
ト!展覧会企画者による案内付き。当アカウントのフォローと
ツイートで応募完了です。6/30締切
http://
sekainotakara.com/event/twitter/ #コア展
pic.twitter.com/U5LJr2Nh3e

03
ご自身のタイムラインにリツイートした内容が表示されていましたら、応募完了となります。

▶当選者発表

厳正なる抽選のうえ、当選者のみに展覧会専用アカウント(@sekai_no_takara)からのリプライにてご連絡いたします。
※MOMAT公式アカウント(@MOMAT60th)とは異なります。
※当選者発表以後のやりとりは、展覧会専用アカウントからとなります。

▶注意事項

※Twitterアカウントを非公開にしている方はご参加できません。
※URLやハッシュタグを含むツイート本文を削除した場合は、無効となります
※抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
※当選時にお聞きする個人情報につきましてはこのキャンペーンのみの使用とし、適切に取り扱いいたします。
※本キャンペーンは事前の告知なく、変更や中止する場合がございます。

ウィレム・デ・クーニング《無題V》1975年 ヤゲオ財団蔵 ©The Willem de Kooning Foundation, New York / ARS, N.Y. / JASPAR, Tokyo, 2014    E1016

公式サイト

美術館ホームページより)

開始日2014/06/20
終了日2014/08/24
エリア東京都
時間午前10時~午後5時  金曜日は午後8時まで開館  (入館はそれぞれ閉館の30分前まで)
休日毎週月曜日
*祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌日休館
その他備考一般1,200円(900円)/大学生500円(250円)
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳等をご提示の方とその介添者(1名)は無料。
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*上記料金で入館当日に限り、同時開催の美術と印刷物、所蔵作品展「MOMATコレクション」および、工芸館で開催のこども+おとな工芸館 もようわくわくもご覧いただけます。

下記の美術館へ巡回します。
名古屋市美術館:2014年9月6日(土)―10月26日(日)
広島市現代美術館:2014年12月20日(土)―2015年3月8日(日)
京都国立近代美術館:2015年3月31日(火)―5月31日(日)
開催場所東京国立近代美術館
アクセス〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分