【井上光太郎】『夜水鏡みがかず見るよ -死と詩-』

YORUMIZU_URA

南麻布にあるギャラリーTOKIO OUT of PLACEにて開催される3人展に参加します。

井上光太郎/徳田奈穂子/林圭介

今回出展する3作家において、これまで発表して来た作品に共通するのは、たとえ無意識で
あるにせよ「あちら側」を描いている点です。暗闇にまるで生きているかの様に佇む「家」
や、顔を持たないままこちらを見続ける「人物」。動物の目や口などが消しさられ、存在だ
けがあらわになった「イキモノ」。ドクロから生え続ける美しい「髪」や、喉を掻き切られ
ても歌を歌い続ける「少女」など、彼等が描く世界はこちら側ではなく、あちら側。あるい
はこちらとあちらの境界にあるものを描いています。彼等にはその境界を自由に行き来でき
る能力が備わっている様に思えます。

今回『夜水鏡みがかず見るよ』展の開催に当たり、私は3人に「死」/「詩」を描く事を要請
しました。「死」という言葉は特別で、他のどの言葉にも無い力を秘めています。「死」と
口に出した瞬間、あるいはノートに「死」と書いた途端、そこをおおっている空気は凍りつ
き、痛いほどの緊張が走ります。「死」という言葉だけが持つ筆舌しがたい力を敢えてここ
では「詩」と名付け、絵画という手法で描いてみて欲しいとお願いしたのです。

そして、それらの作品の展示方法にもこだわりました。各作家に1つずつ木箱を準備し、箱
の手前と向こう側の面に2つの作品を背中合わせに取り付けて合計3つの箱を床に置いて展示
します。鑑賞者は一人の作家の対になる作品を、決して同時に見ることができないストレス
に曝されます。それは、人類の長い歴史の中で「死」について全てが語り尽くされているか
に見えて、実はだれも「死」を実体験として語ったことが無いというパラドックスの比喩に
なっています。三者三様の「死」と「詩」が私達の眼前に引き出された時、私達はそれをど
う捉えどう受け入れることになるのでしょうか。

静寂な夜、鏡のような湖面に映る貴方自身の影。一陣の風がおこしたさざ波で影は一瞬かき
消されます。しかし風が止み二度目に覗き込んだ時に映っている姿、それはもはやあなたの
影だとは限りません。誰も死後の自分を見たことはないのです。いや、見る事があったとし
ても語ることはできないのです。

Curation by 野村ヨシノリ (Galley OUT of PLACE Director)

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『夜水鏡みがかず見るよ -死と詩-』
井上光太郎、徳田奈穂子、林圭介

“YORU MIZUKAGAMI MIGAKAZU MIRUYO -Poem and Death-”
Koutaro Inoue, Nahoko Tokuda, Keisuke Hayashi

2013年7月12日(金) – 8月11日(日)
木 – 日 12:00 – 19:00
※月、火、水 休廊 (曜日にお気をつけ下さい)

● Reception Party 7月12日(金)18:00 – 20:00 参加無料

TOKIO OUT of PLACE
106-0047
東京都港区南麻布4-14-2 麻布大野ビル3F
Tel/Fax 03-5422-9699
Mail contact@outofplace.jp
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開始日2013/07/12
終了日2013/08/11
エリア東京都
時間2013年7月12日(金) - 8月11日(日)
木 - 日/12:00 - 19:00
休日月 - 水/休廊
その他備考入場無料
レセプションパーティー
7月12日 18:00 - 20:00
開催場所TOKIO OUT of PLACE
アクセス106-0047
東京都港区南麻布4-14-2 麻布大野ビル3F
Tel/Fax 03-5422-9699
Mail contact@outofplace.jp