JR展 世界はアートで変わっていく

JR展

フランスのストリート・アーティスト、JRの展覧会です。

http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html

 

JRは昨年ワタリウム美術館でChim↑Pomと「ひっくりかえる展」に出展していましたが、その活動はINSIDEOUT プロジェクトで見ることができます。

http://www.insideoutproject.net/

 

今回の展覧会はストリート・アーティストとしての初期の作品から最新の東北までが展示されています。JRは一言で言うと、人の顔の巨大なモノクロ写真を壁に貼るのですが、INSIDEOUT プロジェクトを見ると、世界の紛争地域や貧民街を中心に本当にいろいろなところで行われています。でもストリート・アートですから、この誰にでも見える大きさであっても誰がそれをしたのかは不明で、JRが世界に広く知られるようになったのはTED プレゼンテーション (2011 TED Prize 受賞) でしょう。

 

今回の展示では、このTED Prizeでも説明しているFace 2 Face とWomen are Heroes が中心となっています。Face 2 Face はイスラエル人とパレスティナ人の同じ職業を持つ二人の写真を両者を隔てている分離壁に並べて貼るものです。Women are Heroes は女性がしいたげられている貧民街で男性から女性への感謝を示すために、丘の斜面にある壁という壁に女性の巨大顔写真を貼るものです。民族、紛争、や貧困などの長い間の課題、悪化する問題、政治的に立ち往生している問題などが、ほんの数日の作業で軽やかに乗り越えているのは圧巻です。

 

最後の2Fの展示室では東北の人たちのたくさんの大きな顔写真に囲まれて、あなたの写真も大判プリントにしてもらえます。なるべく混まない時を見計らって行ってください。入館チケットはパスポートです。

 

TED プレゼンテーションはhttp://www.ted.com/talks/lang/ja/jr_s_ted_prize_wish_use_art_to_turn_the_world_inside_out.html

 

(いなむらはつこ)