大塚敦子「いつか帰りたい ぼくのふるさと」〜福島第一原発20キロ圏内から来たねこ〜

本展示は小学館発行同タイトルの絵本写真集の原画展です。この企画の為にご自宅に伺い、キティと3人で打合せをしました。とても気だてのいい人懐っこい猫で、私達とPCの間に横たわりうたたねしつつ話を聞いてくれました。この展示は、警戒区域内にとりのこされた多くの動物達の為に全国から危険を顧みず動物達の餌やりや救出の為にかけつけたボランティアの活動中に助け出された1匹の猫キティの物語です。
展示は生還したキティの目を通して大熊町の人も土地もどのような状態にあったのか、写真とともにテキストが丁寧に案内してくれます。大塚さんがキティの里親となり、元の家族との再会を果たしたことで全容が明らかになっていきました。大塚さんは「まず知ってほしい。そしてわすれないでほしい。この国にどうしてこんなに多くの原発ができたのか、原発によって社会はどう変わったのか、これから原発なしで生きていくために私達1人1人が何をしたらいいのか。そして同時にキティとその家族や動物たちの立場に身をおいて、もし自分だったらと考えてほしい」と。
展示室は旧第一玄関と呼ばれる館内で唯一当時のままのタイル張りの落ち着いた空間。町の喧騒から離れ、ゆっくりと過ごすことができますのでぜひ一度お越しください。
ギャラリートーク:
日時 9月22日(日)14:30~
終了後にサイン会があります。
絵本はミュージアムショップで販売していますが、アマゾンでも購入できます。
http://www.amazon.co.jp/いつか帰りたい-ぼくのふるさと-福島第一原発20キロ圏内からきたねこ-大塚-敦子/dp/4097264907/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1378458278&sr=8-2&keywords=大塚敦子
(きくちゆきこ)
開始日 | 2013/08/27 |
終了日 | 2013/10/14 |
エリア | 神奈川県 |
時間 | 9:30~17:00(入館は16:30 まで) |
休日 | 毎週月曜日および 9/17、9/24 (ただし 9/16、9/23 、10/14 は開館) |
その他備考 | 入場無料 (ただし,別途特別展 https://to-co-to.com/wp/blog/req/2013/10110/ を観覧の場合は入場料が必要となります) |
開催場所 | 横浜都市発展記念館1 階 旧第一玄関 |
アクセス | 231-0021 横浜市中区大通12 みなとみらい線日本大通り駅 3番出口そば JR関内駅南口、市営地下鉄関内駅1番出口から徒歩10分 横浜都市発展記念館 ウェブサイト http://www.tohatsu.city.yokohama.jp/ |
大塚敦子さんのこの絵本「いつか帰りたい ぼくのふるさと 〜福島第一原発20キロ圏内からきたねこ」が「日本絵本賞」という賞の最終選考に残っています。原発事故によっておこったことを実在のネコが語ることで難しく重い問題が子供だけでなく大人にも自分のレベルで考えられる内容です。ぜひご一読ください。
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