志賀理江子 螺旋海岸

志賀理江子201212

写真家 志賀理江子が宮城県を訪れてから6年が経過しました。
この展覧会は、自らの生活環境や経験と写真表現を一体にしようと探求してきた志賀の現時点での成果を提示するものです。1980年生まれの志賀は、快適に 整えられ自動化された日々の生活と社会に身体的な違和感を感じるところから表現を始めました。国内外で活動しながら、2006年の当館の企画展参加を契機 に初めて宮城県を訪れました。その後も志賀は、密接な土地との関係を求めて何度も東北に戻ってきました。そして、太平洋に面した北釜(※)の松林と出会っ たのです。
志賀は北釜で暮らしながら、地域のカメラマンとして祭りなどの公式行事を記録し、オーラルヒストリー(口述史)の作成を行いました。それらの経験は作品制 作に大きく影響していきます。志賀は写真が自らの身体とかけ離れないように、北釜の空気をいっぱいまで吸い込み、静かに長く吐き出すようにして一つずつの 作品を制作してきました。それは、北釜の固有性や独自性を観念的に表すことではなく、北釜の土地と関係した身体の痕跡を写し出そうとすることでした。です から、その作品には北釜を物語る作者の回答ではなく、写真というメディアとは何か、土地とともにある暮らしと表現とは何かについて、志賀が自問し追求して きた大きな問いそのものが現れています。それらは多くの困難を抱えながらある現在の私たちの社会に切実な声として届くことでしょう。
せんだいメディアテークの6階ギャラリーに展開した約240点の作品をとおして、生の希望へと繋がる想像の力を発見いただければ幸いです。
(※)北釜 宮城県名取市下増田字屋敷の呼称

http://www.smt.jp/rasenkaigan/

開始日2012/11/7
終了日2013/01/14
エリア宮城県
時間10:00~19:00
12月1日[土]~ 28日[金]は20:00まで
休日11月22日[木]、12月29日[土]~1月4日[金]
その他備考一般100円(大学生・専門学校生含)、高校生以下無料|豊齢手帳、身体障害者手帳などをお持ちの方は半額
開催場所せんだいメディアテーク 6階 ギャラリー4200
アクセス980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
tel:022-713-4483
fax:022-713-4482