Two Times – ふたつの時間 –  アントニー・ゴームリー彫刻プロジェクトin 葉山

Two Times

「TWO TIMESーふたつの時間」は、イギリスを代表する彫刻家アントニー・ゴームリーの彫刻作品が、神奈川県立近代美術館の葉山館を舞台に、葉山の風光明媚な海と山と対話する、期間限定のアートプロジェクトです。

プロジェクト概要

本プロジェクトは、アントニー・ゴームリーが世界各地で展開する、広大 な風景のなかに彫刻を複数設置するアートプロジェクトのひとつです。2012年8月から2013年3月初旬(予定)までの期間限定で、神奈川県立近代美術 館 葉山の屋上と、葉山一色海岸を望む美術館の庭に一体ずつ、ゴームリーの悠久の時間を感じさせる彫刻が設置されます。同氏は、1996年に葉山を訪れ、滞在 し、一色海岸の海で泳ぎ、海と山へと広がりを見せるその自然豊かな風景に心ひかれました。本プロジェクトは、私たち人間存在が事物の枠組みの中の”どこ” に存在しているのかを問うものであり、タイトルである「TWO TIMES―ふたつの時間」には、海と山、自然と人、過去と未来など、二体の人体像に仮託されている別々の時間という意味合いと、美術館の内と外というふ たつの時間を繋ぐという意味も込められています。
また本プロジェクトは、地域住民の方々との交流を目的のひとつとしており、プロジェクト開始から現在までの間、地域の方々のご意見を取り入れながらプロ ジェクトを作り上げてきました。だれもが眺められる空間に等身大の人体像を二体展示することによって、現代美術の優れた成果に多くのひとが接し、その作品 を介して、お互いが理解を深め、芸術空間を楽しみ、味わう場を提供したいと考えております。

(主催者)

メッセージ

アントニー・ゴームリー:TWO TIMES ― ふたつの時間

この作品は、私たちが生きている時間の流れの中に置かれることを企図しています。

TWO TIMES―ふたつの時間 は、私たち人間存在が事物の枠組みの中の “どこ” に存在しているの かを問うものです。

TWO TIMES―ふたつの時間 という作品は、時間と空間のなかにあって、私たちがたったひとり で生きる、ということがどういうことなのかを証言しようとするものです。ふたつの彫刻のうち ひとつは大地を、つまり人々が住む場所を向き、もうひとつは海を、すなわち、名づけられず、 絶え間なく変化する四元素(よんげんそ ― 地火風水のことです)の領域を向いています。

量塊あるそれぞれの彫刻のうちひとつは、地球という惑星の中心部に濃縮されて存在する大地の 物質、鉄でできており、頑丈な素材です。一方、もうひとつはファイバーグラス(ガラス繊維)で できています。

作品をみると、工業的な方法で製作されていることが分かります。鋳造された彫刻それぞれが、 錆びた表面にはっきり表れているラップフィルムの痕、型取りの時の接合痕、石膏の雌型の分割 の痕、溶接のための堰などによって、鋳造の手法を示しているのです。

作品は、いうならば身体図―コーポグラフ―です。身体によって図が記され、その結果、時が止まるのです。

歴 史的に西欧の彫刻は、もっぱら動きに関心を払って来ました。しかし私がほめ称えたいのは、 不動と沈黙、という彫刻の特質なのです。私は、この彫刻が私たちにとっての今という時間を変化 させる触媒となってほしいし、この彫刻がこれを見る私たちと、空間・時間・自然とをつなぐもの であってほしい、と願っています。

アントニー・ゴームリー Antony Gormley

Antony Gormley: TWO TIMESThe works are designed to be placed within the flow of lived time.

TWO TIMES asks where the human being sits within the scheme of things?

Each work in TWO TIMES is an attempt to bear witness to what it is like to be alive, alone in space and time. They face in towards the land, the place of human habitation and out to sea: the un-inscribed, ever-changing, elemental realm.

One work is made from iron, a concentrated earth material found at the core of this planet, each sculpture massive: a solid body. The other is made from fibreglass.

The works acknowledge their industrial method of production. Each cast shows the manner of its making, with traces of cling film, mould joint lines, the sections of the plaster positive and the ingates for the molten metal clearly visible on the rusting surface.

The works are corpographs: indexical body impressions that freeze time.

The history of western sculpture has been concerned with movement. I wish to celebrate the still and silent nature of sculpture. I want it to be a catalyst for the present time of the viewer and to allow him/her to engage to space, time and nature.

Antony Gormley

【作家公式サイト】 http://www.antonygormley.com/

講演/関連プログラム

Two Times 特設サイトに順次アップされます。

http://gormleyinhayama.blogspot.jp/

神奈川県立近代美術館葉山では 2013 年 1月 14日まで「桑山忠明展 HAYAMA」を開催中です。

開始日2012/08/18
終了日2013/03/03
エリア神奈川県
時間【9月~11月・3月】午前8時30分~午後7時
【12月~2月】 午前8時30分~午後6時
*館内に入館しなくても、美術館散策路や一色海岸より作品をご覧いただけます。
*美術館庭に入れる時間です。館内で開催中の展覧会観覧時間とは異なります。
休日◆休 館 日:月曜日 (祝日は開館)、年末年始 (12月29日(土)~1月3日(木))
その他備考◆観 覧 料:無料 (ただし館内の企画展、並びに駐車場は有料)
開催場所◆展示場所:神奈川県立近代美術館 葉山
*彫刻設置場所:美術館屋外(庭のあずまや付近・美術館屋上)
アクセスJR横須賀線「逗子」駅前(3番のりば)または京浜急行「新逗子」駅前(南口2番のりば)から京浜急行バス「海岸廻り(逗11、12系統)」で「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車(所要時間約18分)