トコトって何?

トコトは美術家が表現活動をするために必要としているモノやコトと、わたしたちが無理なく協力できるモノやしたいコトとをつなぐ場です。

トコトについて

Artist が表現活動を続けていくためには、制作すること以外にもいろいろしなければならないことがあります。それらはArtist の周辺で簡単に調達できるものばかりでなく、人の手を借りなければできないことやそのことに精通した人のほうが効果的にでき、結果としてArtist が制作に集中できることでよりよい表現活動につながることが多くあります。美術家でないわたしたちが普通にできることが役に立つことに気がつくことはまずありません。

トコトではそのようなArtist の制作に直接的、間接的にかかわるニーズに対し、Supporter が自主的に関わり、Supporterも楽しむことで、美術を応援し、また人の絆を深めることができるのではと考えています。

トコトの仕組み

会員について

トコトは善意の会員で成り立っています。会員には美術家であるArtist 、Artist のリクエストに答え、また機会を提供(オファー)するSupporter、とメール会員があります。

ARTIST 美術家としての実績があり、今後も活動を続けていこうとしている人。活動に必要なモノ・コトをトコトでリクエストします。
SUPPORTER Artist の活動を応援したいと思う人。Artistのリクエストに協力したり、発表の場を提供(オファー)するなど、Artist の創作活動を応援します。

Artist とSupporter はそれぞれ登録することで自動的に会員になります。一人の人がArtist でもありSupporter である場合もあります。

Artist でもSupporter でもない人でトコトの活動を応援したいという人は、メール会員として登録できます。メール会員は会員としての情報にアクセスできます。(メール会員登録へ

会員登録はいずれの場合も無料です。年会費もかかりませんが、トコトを有効に使っていただくこと、悪用しないこと、美術を、または誰かを応援することでアートや文化に関わりたい気持ちがあることが条件です。

トコトの流れ


① Artist は自身の表現活動に必要なモノやコトをリクエストします。
② その情報がトコト会員に配信されます。
③ 自分にできそうと思うSupporter は応援の手をあげます。
④ リクエストを発信したArtist と③のSupporter は内容を確認し、合意すると、Supporter から Artist へ実際のサービス(モノ・コト)が提供されます。Artist は約束していたリウォードを実施します
⑤ Artist と Supporter はトコトに完了のレポートを送ります。

リクエストの流れ


① Artist に募集や依頼をしたいSupporterは内容をオファーとしてトコトに送ります。
② その情報がトコト会員に配信されます。
③ 希望する Artist は応募します。
④ オファーを発信したSupporter と③のArtist は内容を確認し、合意すると、Artist から Supporter へ実際のサービスが提供されます。
⑤ Artist と Supporter はトコトに完了のレポートを送ります。

オファーの流れ

トコトでの「リソ−シズ」と「リウォード」

Supporter は会員登録する際に、自身と得意分野、協力できる事などを「リソーシズ」(資源、手助け、手腕、資産などという意味のresources)としてコメントしていただきます。これらはトコトのトップページ他の画面右側に表示されています。Supporterは必ずしも、「リソーシズ」に該当するリクエストに答える必要はありませんし、「リソーシズ」にないモノ・コトに答えていただいても構いません。Supporter 情報が全て公開されているわけではありませんが、「リソーシズ」やがあることでArtist はどのような人がSupporter にいるのか、おおよそをつかむことができます。

Artist はリクエストを登録する際に、そのリクエストに協力していただいた場合にSupporterにお返しする「リウォード」を決めていただきます。有償か無償かも含めてリクエストするモノ・コトの内容に相応・適切な「リウォード」をArtist自身の考えで決めてください。Supporterが手を挙げる時には「リウォード」が何かを考慮してリクエストを引き受けることになります。リクエストもいろいろですから、Supporterの喜びそうな、魅力ある「リウォード」を考えてください。

トコトのめざすところ

世の中に美術家と言える人はたくさんいますが、作品で生計が立てられる人はごくわずかです。そのごくわずかな人々は幸運なことにコレクターと言われる収集家によって支えられています。平たく言えば、経済的に余裕のある人たちが作品を買うことで作家の生活が成り立っているわけです。ここには、純粋に美術を愛する人もいれば、将来の値上がり益をねらって投資する、という動機もあるかもしれません。

では、そのように収集家によって買われる作品以外は価値がないのでしょうか。そういう売れる作品のみが芸術でしょうか。

美術を収集家と画廊による市場から解放する手だてとして国や地方自治体による美術館があります。美術館も収集家同様、作品を購入していますが、収蔵された作品はわたしたちに一般に公開されることを前提に購入することが大きく異なります。しかし、美術館の経済的なバックボーンは税金であること、調査・研究および教育的な使命から、美術館が購入するのは歴史的に価値の定まったものになるのはある程度やむをえないことです。また、どの作品を収蔵するのかについては、美術館の運営や収蔵品の購入代金である税金を払うわたしたちの手の届かないところにあります。

わたしたちは、高額な美術品を買う以外に好きな作家を応援する方法はないのでしょうか。おこづかいでCD一枚を買って音楽を楽しめるように、無理のない範囲で自分の選んだ作家や作品を楽しむ方法はないのでしょうか。

収集家によって経済的に支えられている作家もそうでない作家も、およそ美術家という人たちは、資本の論理のおよばない所で純粋に芸術に向き合い、個々に日々格闘しています。そのなかから100年後、200年後にどの作家の作品がすばらしいと評価されるのか、誰にもわからないことです。

わたしたちには、美術愛好家かどうかは別として、今、同じ時代に生きて社会や内面に向き合っている作家に共鳴できるものがあれば応援したいという気持ちがあると思います。その気持ちは、芸術を支えるための小さなタネ、文化をなすほんの小さな畑のようなものです。

トコトはそういう自然な気持ちを大切に、目に見える形にできないかという思いでつくりました。組織に属さない作家は、いろいろ直面する課題に独力で解決しようとします。わたしたちには、金銭という形以外に、いろいろな方法で力を貸すことができるはずです。

このページを開かれた作家の方も、自分には荷の重いこと、解決したいことなどについて人の力を借りることを試していただきたいと思います。もし手を貸してくださる方がみつかり、結果としてよりよい状態で制作でき、作品が生み出されることになれば、すてきな世の中ではありませんか。

この長い文をお読みいただきありがとうございました。

いなむらはつこ